「相棒劇場版Ⅳ4首都クライシス人質は50万人特命係最後の決断」のネタバレあらすじと結末の感想

相棒 -劇場版Ⅳ- 首都クライシス 人質は50万人! 特命係最後の決断の紹介:2017年2月公開の日本映画。テレビ朝日系の刑事ドラマ『相棒』シリーズの劇場版第4作。前作からは2年10か月ぶりの映画化で、相棒が甲斐享から冠城亘に変わって以降のもの。国際犯罪組織「バーズ」のメンバーと彼らを追う国連犯罪情報事務局の元理事らを巻き込んだ事件の行方が描かれる。

予告動画

相棒劇場版Ⅳ4首都クライシス人質は50万人特命係最後の決断の主な出演者

杉下右京(水谷豊)、冠城亘(反町隆史)、月本幸子(鈴木杏樹)、伊丹憲一(川原和久)、芹沢慶二(山中崇史)、角田六郎(山西惇)、米沢守(六角精児)、大河内春樹(神保悟志)、中園照生(小野了)、内村完爾(片桐竜次)、社美彌子(仲間由紀恵)、神戸尊(及川光博)、甲斐峯秋(石坂浩二)、鷺沢瑛里佳(山口まゆ)、佐橋健作(益岡徹)、山崎哲雄(菅原大吉)、折口洋介(篠井英介)、岩井孝信(江守徹)、黒衣の男〔土橋紘一〕(北村一輝)、マーク・リュウ〔天谷克則〕(鹿賀丈史)

相棒劇場版Ⅳ4首都クライシス人質は50万人特命係最後の決断のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①国際犯罪組織『バーズ』のリーダー、レイブンが外務省のHPをハッキングして犯行予告。7年前に誘拐した瑛里佳への身代金を要求し、果たされない場合は日本人の誇りが砕け散ると宣言する。 ②真犯人・レイブンはリュウで天谷克則。レイブンとみなされたタトゥーの男は7年前の岩井のSP・土橋。日本人にテロの脅威を見せつけ危機感を抱かせるのが目的で、テロを行なうつもりはなかった。

【起】- 相棒劇場版Ⅳ4首都クライシス人質は50万人特命係最後の決断のあらすじ1

…7年前。2009年、イギリスのある洋館。
その日は10歳の少女・鷺沢瑛里佳(さぎさわ えりか)の誕生日で、同じ年の頃の少女たちが集まっていました。瑛里佳はおかっぱの少女です。
少女たちはそのまま、かくれんぼをします。
時間が経過し、洋館のクローゼットから出た瑛里佳は、メイドの女性が死んでいるのを目撃しました。遺体を見た瑛里佳が走ると、先にある怪談にも男の遺体があります。
さらにその先のリビングには、大勢の人間の遺体が、折り重なるようにして倒れていました…。

…7年後。2016年、日本・東京。
警視庁の特命係の杉下右京(すぎした うきょう)と冠部亘(かぶらぎ わたる)は、日系のマーク・リュウという男性に協力し、あるテロ組織について調べていました。
その矢先、リュウの部下であるロイ・モリスが「天谷克則(あまがい かつのり)を調べてください」と電話で話した後、テロ組織に射殺されます。
モリスを射殺した男には、首筋にタトゥーが見られました。

ロイ・モリスは国連犯罪情報事務局(UNIS)の職員です。
マーク・リュウもかつて同じ組織にいました。一線を退いてからも、挙げられなかったテロ組織『バーズ』のリーダーである、レイブンを追っています。
レイブンとは大ガラスという意味で、レイブンにはカラスの羽根のタトゥーが刻まれているそうでした。
『バーズ』は国際的な犯罪組織で、マネーロンダリングや誘拐をはじめ、さまざまな犯罪に手を染めています。
総務部広報課課長の社美彌子(やしろ みねこ)は、先日タイで起きたテロの犠牲者の、日本人遺族の遺体に付き添い、タイから日本へ移動途中でした。

『バーズ』国際テロ組織ですが、レイブンが日本で起こした犯罪は1度きりで、7年前の事件です。
それは在英日本大使館の参事官令嬢・瑛里佳を誘拐したものでした。
瑛里佳はその当時10歳で、冬の間に参事官が借りていた屋敷で誕生パーティーの後に誘拐されています。
瑛里佳以外の屋敷の人物は毒殺されており、ティーポットの中に青酸カリが仕込まれていました。
まだ息のあったメイドが通報して警察が駆け付け、瑛里佳を保護しましたが、目を離した隙に瑛里佳はいなくなってしまいました。
この事件に関連することといえば、事件発生の2日後、『バーズ』のメンバーのデニス・コナーがロンドンで死体となって発見されたくらいです。
その当時、瑛里佳の身代金を要求する連絡は、なかったそうです。

リュウは英国籍を取得する、日系人でした。右京はリュウと会食に出かけます。
ところがそのレストランで、リュウが苦しみ始めました。救急車を頼んだ右京がフロアに出てみると、レストランの入った商業複合施設のあちこちで、異変を訴える人たちが倒れています。
原因は不明で、食中毒か異物混入とみなされました。被害者は32名にのぼります。
記者会見を開こうとした矢先に、外務省のホームページがハッキングされ、レイブンの犯行予告がなされました。
それは、7年前に誘拐された瑛里佳に本日の朝刊を持たせた映像で、身代金として700万ユーロ(約9億円)を政府に要求するものです。瑛里佳は誘拐当時のおかっぱの髪型でした。(注:先にネタバレ。おかっぱはミスリードでウィッグだろう。瑛里佳は現在はロングヘアになっている)
最後に本人である証拠を見せるかのように、動画のスクリーンに少女は指紋をつけます。
「7年前、日本政府は我々の要求を無視した。今回拒否すれば、大勢の人々が見守る中で、日本人の誇りが砕け散るだろう」というメッセージが流れました。

指紋から、瑛里佳本人とみなされました。マスコミは騒然とします。
7年前にも実は身代金の要求があったことが、露見しました。政府上層部だけがそれを知らされたのですが、岩井孝信という当時の駐英大使が「身寄りのなくなった子どもに、多額の身代金を払う必要はないのでは」という決断を下し、無視したのです。瑛里佳の母は瑛里佳を出産してすぐに亡くなっており、父も事件で亡くなったので、騒ぎ立てる者もいないだろうという判断でした。
瑛里佳はいわば、一度、日本から捨てられた子どもでした。これが後に、大きな意味を持つことになります。

動画を再生した右京は、瑛里佳のいる部屋が地下室でありながら、左上から明かりが差し込んでおり、23秒目に髪の毛が動いていることから、窓が開いていることを見抜きました。
逃げたり声をあげたりできる状況下で、瑛里佳が素直にレイブンの言うことを聞いていることから、瑛里佳も『バーズ』の一味である可能性を視野に入れます。
現在は警察学校の教官をする、米沢守(よねざわ まもる)の元を訪れて「23秒目に窓の外から電車の走行音がする」ということを指摘し、地下室の時計の時刻から、走った電車を特定できるのではないかと言いました。
電車を特定できれば、瑛里佳が軟禁されている場所も絞れます。
米沢はしぶしぶの振りを装い、ノリノリで分析を始めました。

【承】- 相棒劇場版Ⅳ4首都クライシス人質は50万人特命係最後の決断のあらすじ2

日本政府はマスコミに対し「テロと断定し、決然とした姿勢で戦う」と答え、瑛里佳については言及しませんでした。身代金を払わない、つまりは、二度までも瑛里佳は日本政府に見捨てられた形になります。
リュウの滞在するホテルを訪れた右京は、そこに南洋宝貝を見つけました。リュウは「モリスの土産だ」と答えます。南洋宝貝は、チューク諸島のものです。
身代金の引き渡しが行なわれないまま、期限が過ぎました。それはすなわち、テロが起きてもおかしくない状況に日本が置かれたことを意味します。

7年前に1度身代金が拒否されたことを知った右京は、拒否する発言をした岩井の現在を調べます。
岩井は現在、環太平洋評議会専務理事として活躍しており、その会議が狙われるのではないかと目されますが、「日本人の誇りが砕け散る」ということばが気になります。
同じ頃、右京に頼まれて亘はタイから搬送された遺体の、検死に立ち合っていました。
この遺体は日本に引き取られた後、霊柩車の運転手がエレベーター内に取り残され、遺体だけが一時不明になるという事態が起きていました。
遺体のY字切開の縫合の痕が二重になっていたと聞き、右京は遺体内部に何かを埋めこまれ、運ばれたと推理します。
(『バーズ』たちがタイのテロにも関与し、日本人の遺体を使って持ち込んだ)

米沢の捜査で、動画の列車の音が城西線と判明しました。場所は6か所に限定されます。
瑛里佳が持っている新聞の早刷り6版を入手できる場所から、さらに4か所に絞れました。
右京と警察に軋轢があるので、右京は以前の相棒・神戸尊(かんべ たける)を呼んでリュウにつけ、判明した事実を警察に告げるよう仲介します。
この情報に基づいて、警察は『バーズ』のアジトを調査するために、付近の監視カメラを調べ始めました。
さらに右京は、冒頭で死んだモリスの発言していた「天谷克則」を忘れていませんでした。
現在、該当する同姓同名の人物は28名と分かっていましたが、その先が続きません。
右京は亘に「1959年当時の天谷克則を調べろ」と指示しました。その年に大規模な戸籍改正が行なわれているのです。

警視庁の捜査本部に、USBが落ちていました。
見つけた警視庁刑事部捜査一課の刑事・伊丹憲一が「誰のだ?」と周囲に聞きますが、誰も答えません。
中身を見ようと、伊丹は捜査本部のコンピュータに差し込みました。中は書きかけの書類で、特にこれといった手がかりは得られませんでした。
(注:先にネタバレになるが、この時に警視庁にウイルスが仕込まれ、後にある一定の条件が満たされた段階で、捜査員全員の携帯、スマートフォンが繋がらなくなる)

リュウが「食中毒の件も『バーズ』が絡んでいるような気がする」と言ったこともあり、右京は食中毒を調べていました。
不思議なことに、被害が出ているのは入店してから各フロアに1人ずつでした。
ぴんときた右京は、エレベーターを調べさせ、エレベーターの行き先階数ボタンに毒物が仕込まれたと知ります。毒物は経口投与ではなく、被害者の指先の皮膚から入りこんだのです。
右京は美彌子に結果を報告し、その毒物の調査を依頼します。

1959年以前の戸籍から、亘は天谷克則を見つけました。克則の近親者、従姉妹の女性・天谷光代(みつよ)から右京と亘は話を聞きます。
…克則は第二次世界大戦末期の、昭和16年生まれでした。天谷は戦争時には、家族ごと、西太平洋のチューク諸島、現在のトラック諸島に移り住んでいました。
戦争末期になり日本が劣勢に陥ると、主力艦隊は撤退し、島に移り住んでいた一般市民は取り残されました。
母・清子と幼い克則は国から見捨てられ、戦火の中、逃げまどいます。
手こぎボートが内地に向けて出されますが、ここでも軍人が優先され、市民は後回しでした。海辺で克則は母・清子とはぐれてしまいます。
生き延びた克則は故郷への執念で金を貯め、19歳の時に日本へ帰国しました。この時に、光代と会って話をしました。
ところがここで、克則は日本国にまた裏切られます。
それは戸籍の特別措置法でした。
父・武則は戦死しており、母・清子は未帰還でした。そして自分自身、克則も戸籍の特別措置法によって、未帰還者として戦時死亡宣告がなされていたのです。
それを知った克則は、翌朝、光代宅から姿を消し、現在もなお行方不明でした…。

もし克則の息子がいれば、レイブンと同じくらいの年回りだと思われます。
また「日本に二度も捨てられた」克則の境遇は、瑛里佳と同じでした。瑛里佳はレイブンに似た境遇を持つ子どもとして、大切に育てられたのではないかと思われます。

【転】- 相棒劇場版Ⅳ4首都クライシス人質は50万人特命係最後の決断のあらすじ3

絞られたアジトの付近のコンビニの監視カメラから、瑛里佳とおぼしき映像が発見されました。髪が長い点は異なりますが、容貌はそっくりだとリュウが指摘します。
『バーズ』のアジトが町田市三原町であると断定し、警察は付近の捜索を急ぎます。

右京の推理したとおり、瑛里佳は首にタトゥーのある男と親しげにしていました。瑛里佳が『バーズ』のレイブンに大事に育てられ、今では『バーズ』の一員に近い待遇を受けているのは、一目瞭然です。
首筋にタトゥーのある男は、瑛里佳に思い出の写真を見せました。テロの計画内容を知りたがる瑛里佳には「その時がきたら教える」と答えます。
ある時、瑛里佳は突然、縛られて放置されました。その直後に警察の捜索が始まります。
右京が撮影場所を見つけ、亘が縛られた瑛里佳を見つけました。拘束を解くと、瑛里佳は銃を2人に向けます。

瑛里佳は7年前の誕生日パーティーで、ティーポットに毒を入れた張本人でした。その少し前にコナーと接触し、青酸カリを渡されていました。
右京は「あなたはあれが毒とは知らなかった」と看破します。そのとおりでした。
瑛里佳はコナーから「願いが叶うシロップ」と聞いていました。
日本からイギリスに渡ったものの、そこで瑛里佳を待ち受けていたものは「ビッグ・イエロー・モンキー」と瑛里佳を揶揄するいじめでした(白色人種は黄色人種を劣ったものとして差別することがある)。
誕生パーティーを開いてもらったものの、同年代の少女たちにバカにされた瑛里佳は、「自分を受け入れてほしい」という願いを込めて、お茶に薬を入れました。
かくれんぼで隠れたクローゼットを開けると、世界が変わっているのではないかと、期待に満ちて瑛里佳は扉を開けます。
しかし現実は想像していたものと異なり、死屍累々でした。
自分が起こした事態に唖然とする瑛里佳にコナーが近寄り、「あとで来い」と言います。

7年前の事件の犯人を自分だと信じる瑛里佳に、右京は「殺したのはコナーで、あなたは誰も殺してなどいない」と言い聞かせ、銃を取り上げます。
右京の推理通り、瑛里佳は、レイブンによって、本物の娘のように大事に育てられていました。10歳の娘・瑛里佳をだまして殺人をそそのかしたデニス・コナーに怒ったレイブンは、2日後にコナーを殺害していました。
瑛里佳は保護されましたが、テロについては何も聞かされておらず(事実)、「ただ、『最後の仕事』と聞いていた」と証言します。
瑛里佳の身体にかけられていたコートから、思い出の写真が出てきました。
それは「南洋開拓壮行会」(チューク諸島へ渡る前の送別会)の写真で、克則との関連性を示すものでした。
写真は銀座で撮影されたものです。
それを見た右京は、トロントオリンピックから帰国した日本人選手のパレードが開催されることに思い至りました。
そのパレードがテロの真の標的だと思います。

右京と亘は警察上層部に掛け合いますが、幹部たちはすぐには動こうとしません。
お茶を濁そうとする会合を、亘が動画で撮影しはじめました。「なにかあったときの証拠動画」と脅され、プレッシャーをかけて幹部たちを動かします。
上層部はすぐに動き始め、沿道の監視カメラをスクリーンに示したり、狙撃手をパレード沿道に配備したりします。
その中、先日外務省をハッキングした人物が滝口淳という、軽犯罪の前科持ちの人物だということが発覚しました。
滝口淳の顔写真が、全捜査員に配布されます(この時点で捜査員のスマホがウイルスに感染し、通話不能に陥る。滝口淳がハッカーとして手配されることまで計算に入れられていた)。

美彌子から右京へ連絡が入り、エレベーターの階数ボタンに付着していた毒物が、有機リン酸系と特定されたという知らせがなされます。
タイから持ち込まれた遺体に入っていたとすると、容量は1Lにものぼり、毒物が気化すると50万人もの人が死ぬと判明しました。
右京は、テロの標的が「日本人選手団」ではなく、その選手見たさにパレードにやってきた「50万人の、無辜(むこ 罪のない、という意味)の日本人たち」と断定しました。
どこかのビルの屋上で液体を撒き、気化させて拡散しようとするのがテロの手段だと気付きます。
各地に配備した捜査員に知らせようとしますが、無線が繋がらなくなりました。
それと同時に、携帯電話も使えなくなります。

連絡が取れないので銀座に移動した右京と亘は、周囲の人たちは普通に携帯電話を使っているのを見て、「電話が使えないのは警察の捜査員たちだけ」と気付きました。
捜査本部にウイルスが仕掛けられたのだろうと言い、落ちていたUSBを差し込んだ伊丹は激しく動揺します。
しかし無線はウイルスとは関係がありません。

【結】- 相棒劇場版Ⅳ4首都クライシス人質は50万人特命係最後の決断のあらすじ4

右京は捜査員の伊丹と芹沢に、テレビ中継車のどれかにテロリストが紛れこみ、妨害電波を送信していると言って、捜査を頼みました。
伊丹と芹沢は中継車をめぐり、突き止めて倒します。
右京は人ごみの中に馴染みの小料理屋『花の里』の女将・月本幸子を見つけ、スマートフォンを借りました。モリスのことで調べてほしいと、美彌子に頼みます。
美彌子が調べた結果、モリスはチューク諸島への渡航履歴がありませんでした。
リュウのホテルの部屋で見たお土産の南洋宝貝が、モリスの土産だというリュウの発言は、嘘だったことを意味します。

警察に保護されていた瑛里佳は、長年自分を育ててくれたレイブンのことが気になり、警察官の目を盗んで逃亡します。
首筋にタトゥーのある男がデパートのビルに現れると、捜査員を倒して銀座付近の監視カメラを狙撃し始めました。
右京が滝口を見つけ、監視カメラで教えようとしますが、そのカメラも壊されます。
銃弾の飛んできた位置から場所を特定し、男を見た右京は、デパートに行きました。タトゥーの男を捕らえます。
しかし男が持っていたのはライフルのみで、毒物はありませんでした。
事態を重く見た警察上層部は、テロ実行犯への射殺許可が下します。

…リュウは屋上へ出て、大戦末期の空襲を思い出していました。狙撃手がそれを見つけ、リュウの足を撃ちます。コートから酒の携帯ボトル(缶でできたもの)が落ちました。
駆け付けた右京が「撃ってはならない」と言い、狙撃手を止めました。反対側から瑛里佳も駆け付け、リュウに声をかけます。
リュウは迷うことなく立ち上がると、携帯ボトルに銃口を向けました。
それを見た狙撃手がリュウを狙撃し、リュウをかばって右京が右胸に被弾します。
リュウは逮捕され、右京は救急車が呼ばれました…。

その後の捜査にて、意外なことが判明します。
首筋にタトゥーのある男は土橋紘一という名前で、7年前の事件当時、岩井の警備を行なっていた元SPでした。
土橋は7年前に、岩井が10歳の子を見捨てたのを見て、こんな人物を守っていたのかとSPの職に嫌気がさし、辞めていました。
本当のレイブンは、マーク・リュウでした。
(元々「レイブンは首筋にタトゥーのある男」という情報を流したのも、リュウ。そうやって日本警察をミスリードさせていた)
リュウは土橋を探しており、1年前に土橋に接触してきたそうです。
犯罪者ではあるものの、リュウは見捨てられた瑛里佳を大事に育てていました。それを知った土橋は「この人のためなら命を張ってもいい」と同調し、偽レイブンとして動くようになっていました。
(土橋はリュウの息子ではない)

翌日。
警視庁に緘口令が敷かれたにも関わらず、全新聞にテロ未遂の事件がすっぱ抜かれました。マスコミの取材に、美彌子は追われます。

1週間後。入院しているものの、右京は無事でした(防弾チョッキを着用していたか)。
安静を取り、車椅子で向かった右京は、逮捕されたリュウこと天谷克則に会いに行きます。
『バーズ』を率いるレイブンはリュウで、それは天谷克則その人でした。
逮捕されてから食事を摂らず、衰弱死を狙っているリュウに、右京は語りかけます。
リュウの目的はテロではなく、「大規模なテロ『未遂』事件を完遂すること」でした。そしてリュウはその実行犯として、死ぬつもりでした。
毒物をまくつもりは、最初からなかったのです。

狙撃の直前、リュウは背後に瑛里佳が来ていることを知りながら、それでも銃を携帯容器に向けました。撃つつもりなど毛頭なく、撃つふりをして射殺されるのが目的でした。
もし本当に毒物を散布すれば、大事に育てた瑛里佳が死ぬことは明白で、それでもなお躊躇することなく容器に銃口を向けたことで、撃つ気がないと見抜いたと、右京は言います。
リュウが行ないたかったのは、「日本人が日本人であるだけで標的になる、という可能性もありうる」ということを、全国民に知らしめることでした。
安全と思われる日本が、いつでもテロの標的となりうることを示すのが、リュウの目的だったのです。
テロ事件のことを新聞社にすっぱぬいたのも、リュウでした。

実際、リュウが起こしたテロ未遂事件により、国民の8割が「これから日本がテロに襲われることに不安を覚える」というアンケートが出ていました。
リュウは日本国に2度も捨てられました(1度目はチューク諸島で、2度目は戸籍特別措置法で)。
それでもなおリュウは日本国を愛し、日本の土になろうとしたがりました。祖国を思う気持ちに変わりはなく、日本国民に危険を知らしめようとしたのです。
「そんな人が、自分の命を粗末にしてはならない。生きるべきです。いや、生きてください」
右京のことばに顔をあげたリュウは、大粒の涙をこぼしました。
病院へ帰る途中、こもれ日の歩道で亘と右京はたたずみます。今日も東京は平和です…。

(エンド途中)チューク諸島で手をつなぐ少年少女。幼い頃の天谷克則と、誘拐された当時の瑛里佳。

みんなの感想

ライターの感想

…正直申し上げてよろしいでしょうか。
いまや北村一輝は、名俳優のひとりとしてカウントされる、大物だとは思います。
でも…鹿賀丈史が出てきた瞬間「あ、こいつが真犯人」と、瞬時に配役で気付いてしまいました~。だってそうなるでしょ!!!
一線を退いてからもレイブンを追ってる、なんて、一味だと言ってるようなもんじゃないですか~。
そうは判ってしまったものの、それでもなお、テロの真の目的などが判るにつれ、感動しちゃった~。
くさい、浪花節全開ではあるものの、やっぱりほろりとさせられてしまう…。
あと味もいい作品。

映画の感想を投稿する

映画「相棒劇場版Ⅳ4首都クライシス人質は50万人特命係最後の決断」の商品はこちら