「荊棘バラの秘密」のネタバレあらすじと結末の感想

荊棘(バラ)の秘密の紹介:2015年製作の韓国映画。『私の頭の中の消しゴム』のソン・イェジン主演によるサスペンススリラー。国会議員に立候補したチョンチャンの娘が選挙を15日後に控えたある日、失踪する。妻のヨンホは選挙しか頭にないチョンチャンに怒り絶望し、ひとりで手掛かりを探し始めるが…。

予告動画

荊棘バラの秘密の主な出演者

キム・ヨノン(ソン・イェジン)、キム・ジョンチャン(キム・ジュヒョク)、キム・ミンジン(キム・ソヒ)、シン・ソラ(チェ・ユファ)、キム・チャンフン(シン・ジフン)

荊棘バラの秘密のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①夫・ジョンチャンの選挙活動開始日に娘・ミンジンが失踪。ミンジンを探すため妻・ヨノンは奔走するが見つからず、やがて遺体で発見された。娘の死の理由を知りたいヨノンはさらに独自に捜査。 ②ミンジンは中1の時の担任の先生を脅していた。多額の現金を要求された先生は、不倫相手の男性に相談、男性が人を雇って殺していた。不倫相手とはジョンチャン。

【起】- 荊棘バラの秘密のあらすじ1

2015年。韓国、テサン市。
元アナウンサーの男性キム・ジョンチャンは、韓国党の支持を得て、国会議員に立候補ました。対立候補はノ・ジェスンという無所属の中年男性です。
ジョンチャン側はトレードマークを青色に、ジェスン側は赤色にしています。
ジョンチャンは選挙にあたり、ジェスンの下に16年いたパク事務局長をスカウトし、自分側の責任者に据えていました。そのため、ジェスンから自宅に嫌がらせ電話がかかってきます。

ジョンチャンの家は、妻であるヨノンが選挙活動前の宴会の準備で、海苔巻きを作っていました。
ヨノンのところへ16歳、中3の娘・ミンジンが来ると、明日はジャヘと一緒に勉強すると言います。念のためにジャヘの電話番号を残しておけと言われたミンジンは、口をとがらせました。
もうすぐミンジンの誕生日です。欲しいものはと祖母に聞かれたミンジンは「1億ウォン(約983万円)欲しい」と答えます。
選挙となると、妻のヨノンも駆り出されます。
こうして選挙活動初日、夫のジョンチャンと妻のヨノンが選挙活動をしているあいだに、娘のミンジンはいなくなりました。

ミンジンは昔、素行が悪い娘でした。その頃の写真も撮られ、ジェスン陣営のサイトに載せられています(せいぜいお化粧して踊っている程度)。
ジェスン陣営では、妻のヨノンが全羅(チョルラ)道出身であることも話題にしていました(韓国でも身分差別があり、全羅道の出身だとばかにされる)。
ヨノンはミンジンの携帯に電話してみますが、繋がりません。一緒に勉強すると言ったジャヘの電話番号にかけてみますが、全く知らない相手に繋がりました。
夫のジョンチャンは、ひと晩待ってみようと言いました。「子どもたちを守ります」というのを公約に掲げており、自分の選挙イメージに関係してくるからです。
ヨノンはそれでも、夜の道を車で探してみました。どこにもミンジンはいませんでした。
夫のジョンチャンはその夜、議員の女性シン・ソンミに会っていました。

翌朝になるのを待って、ヨノンは警察に捜索願を出しに行きます。
警察は「昨夜はひき逃げの男性が死亡した事件くらいだ」と答えました。場所は、ニュータウンのチョグ洞の方です。
警察が携帯の通話履歴を調べ、ヨノンに渡しました。ちなみに女子生徒・ジャヘとは、もう1年ほど前から付き合いがないそうです。
今現在、ミンジンが最も仲良くしている女子生徒は、チェ・ミオクという子でした。それすらヨノンは知りませんでした。
ミオクは成績優秀な生徒とのことでしたが、娘のミンジンを探すヨノンにとっては、誰もかれもが怪しく感じられます。
ミオクと会うと、ミンジンと昨日一緒にいたと答えました。ミンジンはその後、見知らぬ白い車に乗ったと言います。
そのミオクが手首に巻く時計は、自分の夫・ジョンチャンがミンジンに使わせていたものでした。ヨノンは不審に思います。
現在の担任キム・チャンフンも、2年の時のミオクの担任オム・オンナンも、口を揃えて「ミオクは優秀で、ミンジンとは大の仲良しだった」と言いました。なんでも、中1の時にミンジンとミオクは同じクラスだったそうです。

ジョンチャンは選挙活動を続けます。妻のヨノンは活動そっちのけで、娘のミンジンを探しました。
娘のミンジンが行方不明なのに選挙活動を続けているということで、ジョンチャンの支持率が下がります。
ミンジンのパソコンを開こうとしたヨノンは、パスワードが分からず、カスタマーセンターに電話して照会しました。パスワードは「クソ食らえ」でした。
開くと5万3660通ものメールがあり、ヨノンは思わず頭を抱えます。しかし手がかりがこれしかないので、ひとつひとつ潰していきました。大半はショッピングサイトなどの広告メールです。
携帯の履歴も、ひとつひとつ潰していきます。

【承】- 荊棘バラの秘密のあらすじ2

そうすると、不思議なものがありました。1年の時の担任の女教師シン・ソラから、試験問題が送られていたのです。
ヨノンはシン・ソラに会いに行きました。

シン・ソラ先生はヨノンに、娘のミンジンの動画を見せます。
そこには学園祭でしょうか、タイコを叩くミオクとギターを爪弾くミンジンが、みんなから白い粉をかけられつつも熱唱している映像がありました。
ソラ先生は、ミンジンがミオクと共に、学校でいじめられていたことを話します。
ヨノンはほかに知っていることがないかと取りすがりますが、ソラ先生が知っていることはそれだけだと言いました。

対立候補のジェスンからのイタズラ電話が、ミンジンの失踪と同じ時期になくなりました。
おかしいと思ったヨノンは、刑事たちに関連性はないと言われつつも、ジェスンを疑います。
(この母・ヨノンは誰もかれも疑っている)
同時期、ミンジンと仲良くしていたミオクを連れて、チョ・ソンムン心理研究所で逆行催眠してもらいます。すると事件当日、ミオクの証言どおりにミンジンは見知らぬ白い車に乗り込んでおり、いずれはミンジンとミオクは一緒にソウルで歌手になるという夢を持っていたことが分かりました。車のナンバーも、最初のところが分かります。

一向に進まない捜査に、ヨノンはイライラしました。パク事務局長に、警察の捜査記録を取って来てくれと無茶を言います(でも後日パク事務局長はなしとげる)。
ミンジンが歌う動画を見たヨノンは、選挙当日、ジェスンが同じメロディを口笛で吹いていたことを思い出しました。
なぜ知っていたのか執念のヨノンは、ミンジンの部屋の壁紙を剥がし、家が盗聴されていたことを知ります。
それを見たジョンチャンはパク事務局長に、ジェスン側に仕掛けた盗聴器を外せと命令しました。
(お互いに盗聴し合っていたということ)
ミンジンが失踪して10日が経過します。
わらをもすがる思いでヨノンは祈祷師にも頼みました。

そして…。
ヨノンの奔走の甲斐なく、ミンジンの遺体が発見されました。ミンジンは死んでおり、山中に埋められていました。
ヨノンは哀しさのあまり、警察署で床をダンダン踏みしめます(このシーンこわい)。

葬儀は大々的にとりおこなわれました。マスコミも注目します。
おかしなことに、ミンジン失踪当時は支持率が激減していたのですが、ミンジンの死が同情票を呼び、ジョンチャンの支持率が急増します。
それもヨノンは疑わしく思いました。もしかしたら同情票を狙い事務局がやったのか、あるいは夫・ジョンチャンが人を雇ってやったのか…そこまで思い詰めます。

そんな矢先、繰り返し聞いていた動画『ジンとオク(ミンジンとミオクのこと)』で、ヨノンが気になるフレーズがありました。
「鐘が鳴る キンコンカンコン スカートひらひら
イカれ女 花束持って お出ましだ
緑色の空から落ちた クソ味の流れ星
深い深い穴の中 あんたがいるのは 光の入らない真っ暗闇
あんたは タバコよりマズい 私のご飯 私のおやつ 私の魂 10240」
この「10240」とはなんだろう、そしてあのソン先生から送られてきていた試験問題が意味するところは…と考えたヨノンは、ソン先生のメールアドレスを聞きました。
ソン先生のメールアドレスのアカウントが「10240」と判明します。

家出人探しから殺害容疑に切り替えて捜査し始めた警察は、ミオクの靴にミンジンの血がついていたことでミオクを呼び出します。
事件当日、一緒に転んでケガをしたとミオクは答えました。ヨノンは必死で食い付きますが、本当に転んでケガをしていた、擦り傷があったと、刑事から聞かされます。

【転】- 荊棘バラの秘密のあらすじ3

夫・ジョンチャンの専属運転手・チェ運転手がミオクの父だと、この時初めてヨノンは知りました。刑事たちはみんな知っていました。
ヨノンは驚きつつも、プリントアウトした試験問題を渡し、イ刑事に調べるよう囁きます。
パク事務局長が捜査記録を得てきました。そこにはミンジンが失踪した当日に起きた、ひきにげ事故の内容がありました。
老女がその日、雨の中にたたずむ血まみれの制服の女子生徒を見かけていました。話しかけたのですが、女子生徒は逃げ出したそうです。
警察ではミオクの制服を鑑識に回していましたが、血は検出されていませんでした。

ソラ先生から試験問題が送られた2年の1学期末から、ミンジンとミオクの成績は上がっていました。考えたくないことですが、娘・ミンジンはソラ先生から試験問題を先にもらい、それで好成績を取っていたのではないかとヨノンは結論づけます。
ソラ先生に聞いてみると、「(ミンジンは)可愛いし、気に入っていた。彼女に問題を渡したのは事実だが問題のみで、答えは示していない。彼女は自力で解いたのだ」と言われます。
ひきにげ事件と何か関連があるのかと思い、ヨノンは事件現場に行ってみました。
すると見知らぬ男に草むらにひきずりこまれ、肋骨を折られます。
男はヨノンをはがいじめにすると、肋骨に金属を当て、金づちで1本ずつ折ろうとしました。
パク事務局長がタックルしたので男は捕まり、ヨノンも1本の骨折で済みます。しかし、ヨノンはパク事務局長の尾行がついていたと知りました。

ヨノンを襲ったのは、対立候補・ジェスンの長年の支持者でした。マスコミがそれを報じ、ジェスンはさらに不利になります。
夫・ジョンチャンは妻・ヨノンにスタンガンを渡し、護身用に持っていてくれと言いました。
ミンジンの別の動画を見つけたヨノンは、そこに取り巻きの女子生徒・めがねっこ3人衆がいたことを突き止めました。
チョ・ソヨンたち3人は、学園祭の時の歌でファンになったと言います。彼女らはミンジンとミオクのことをよく知っていました。
やはり本当にミンジンとミオクは親友同士で、将来的には一緒に留学したいと考えていたそうです。
ミンジンは中学卒業後にアメリカへの留学が決まっていましたが、ミンジンはミオクも一緒に留学に連れていきたいと考えていました。
しかしミオクの家は貧しいのです(チェ運転手の家、ということ)。ミオクの留学費用をどう捻出するかが、目下の2人の悩みでした。
話している最中、ぽっちゃりのチョ・ソヨンの制服のボタンがはじけます。
ソヨンはミオクと制服を交換していました。つまり警察に提出して血が検出されなかった制服は、ソヨンのものなのです。

しかし…ミンジンとミオクが親友同士だということは、ヨノンにも理解できました。
もう1曲の『ワイルド・ローズ・ヒル』というミュージック・クリップを撮影した廃屋を突き止めたヨノンは、そこに多額の現金があることに気付きます。
誕生日プレゼントに何が欲しいと聞かれたミンジンが、祖母に「1億ウォン」と答えていたことを思い出したヨノンは、ミンジンが誰かを強請ってこの金を得たのではないか、その結果殺されたのではないかと考えます。
その頃、ミオクは命を狙われる可能性を考慮し、遺書を書いていました。そこに一連のことが書かれています。

【結】- 荊棘バラの秘密のあらすじ4

…ヨノンが考えた通りでした。ミンジンは中1の時の担任のソラ先生を脅していました。
中1の時に同じクラスだったミンジンとミオクは、ソラ先生を慕う振りをしてカメラがついた車内用空気清浄器をプレゼントしました。ソラ先生はそれを車につけます。
その後、若いソラ先生は車内での不倫現場の動画をネタに、脅されていました。そうして試験問題を手に入れていたのです。
しかしミンジンたちももう中3でした。最後の恐喝にと、1億ウォンを要求します。
困ったソラ先生は、その不倫相手にメールで相談しました。不倫相手は任せろと言って、男を雇います。そして男にその女子生徒を殺させたのでした。

事件当夜、ミンジンが白い車に乗ったのは、その雇われた男です。それをミオクが目撃し、心配になったミオクは運転手である父に教わった運転術で、車を運転してついていきました。
男はニュータウンのチョグ洞まで行くと、ミンジンをおろし、車で3回轢いて殺します。
雇い主のために証拠のミンジン死体画像を撮影していた男を、ミオクが3回轢いて殺しました。金と男の携帯、ミンジンの死体を持って去ります。
ミンジンの死を悲しみながら、ミオクは山奥に埋めました。

現在のソラ先生は結婚しており、身重の身です。
不倫相手との出会いは中1のクラス講演の時でした。しかし動画を撮られてすぐに別れたので、不倫期間は1か月ほどでした…。

ヨノンはミオクの持つ携帯(轢いた男、雇われた男)から連絡を取り、依頼主を呼び出します。
現れた依頼主は…自分の夫・ジョンチャンでした。
(ミンジンが中1の時、父・ジョンチャンがアナウンサー時代に講演に行ったのが、ソラ先生とのなれそめ。
ソラ先生はたぶん、脅迫の相手がジョンチャンの娘・ミンジンだと告げないままで、
だからジョンチャンは娘に脅されていることを知らないまま、男を雇って殺害させた。
ソラ先生が「父も娘も苦しめたかった」と、後に証言している)

ヨノンはもらったスタンガンをジョンチャンに当てました。
倒れた夫・ジョンチャンを殴りながら、不倫動画のところでジョンチャンが「妻としてると、岩とやってるみたいだ」と言っていたことを思い出します。
夫の顔にビニールを巻いて窒息死させかけますが、やめました。殺さずに生かす道を選びます。
ジョンチャンは当選したと告げました。ヨノンはそれを聞いて、ライバル陣営ジェスンのホームページに、ジョンチャン不倫動画を送信し、去ります。

そのまま遺体現場に移動したヨノンは、その後もミオクがせっせと通い、ミンジンのためにいろんなお菓子や花を手向けてくれていたことを知りました。
現れたミオクを抱きしめると、「もう大丈夫」とヨノンは言います。ミオクは泣きだしました。
ミオクに、自分のことをなんと言っていたか、ヨノンは質問します。
「ママはマヌケ。ママは大バカだって。だから、自分が守らなくちゃと言っていた」
その言葉を聞いて、いちばんしっかりしていなかったのは自分だとヨノンは気付きました。
娘のミンジンは父の浮気を知っており、気付かない母を気遣っていたのです。
今更ながらいかに自分が何も見て来ていなかったことに気付かされますが、もう娘は帰ってきません…。
(ミンジンは中1の時の担任女性教師・ソラ先生を恐喝していた。
最後に大金を要求したため、ソラ先生が不倫相手に相談。
不倫相手であるミンジンの父・ジョンチャンは、恐喝相手が娘と知らず
男を雇って人殺しをさせた。
その男をさらにミオクが轢いて殺し、男の遺体のみを放置したために
ミンジンの死の真相解明まで時間がかかった)

みんなの感想

ライターの感想

いやあ、なにこのドロドロ…こ、こわい。母・ヨノンの執念がまずこわい。
娘が失踪した時から、誰もかれもを疑ってかかるこの粘着質な感じ。
救いだったのは、ミンジンがミオクとは本当に親友同士だったっていうこと。
選挙を絡めるものだから、よけいにちとややこしい風味になっていた。
でもきちんと描かれているから、冒頭で祖母に1億ウォンと言っていたこととか、いろいろ最後に伏線回収されて、すっきり終わる。
報われない典型的な作品ではあるけども、この母の奔走がすごい。
ふつうの刑事より、使えるじゃん。

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