「薄化粧」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

サスペンス映画

【転】– 薄化粧のあらすじ3

薄化粧のシーン3

画像引用元:YouTube / 薄化粧トレーラー映像

昭和34年。

坂根が飯場を去ったあとで、真壁刑事がその土地に聞き込みへやってきました。古場平四郎という偽名の男が坂根だと思っており、真壁刑事は居酒屋の女将・ちえにあれこれ聞きました。

ちえはその後、銭湯に貼られた手配書で坂根のことを知ります。

その夜、坂根がちえの店へやってきました。ちえは坂根に、近々この居酒屋を閉めて長野県の親戚に身を寄せると話します。「赤石」という苗字ですぐ見つかるから、長野に来たら探してくれと言いました。

坂根はちえと映画館へ行き、中華料理屋で食事をしました。深い仲になったちえは、坂根に「何してもええで。優しゅうして」と言います。坂根は愛情深いちえに癒されます。

情事のあとで口紅を引いたちえは、ふと思い立って坂根を呼ぶと、坂根に眉墨を引きました。坂根は少し抵抗していましたが、眉を引いた自分が別人のように見えて驚きます。逃亡中の坂根は以来、眼鏡をかけて眉を引いて人前に出るようになりました。

炭鉱夫として職を転々とする坂根は、妻の名を問われると「ちえ」と答えます。そしてちえがいる長野・信州近辺で職を探しました。

真壁刑事は執拗に坂根を追います。定年退職した松井刑事は、地元の電鉄で再雇用されていました。松井に会いに行った真壁が捜査で判ったことを報告すると、松井は「女好きの坂根に、ええ女というのを教えてやりたい」と呟きました。本当にいい女性を知れば、坂根も生き方を改めるかもしれないと思ったのです。

警察の捜査の手がどんどん迫ってきます。手配書も目につくようになり、坂根は辟易していました。炭鉱夫の若者・明賀英之が手配書を見て、坂根に似ていると思います。風呂に入る坂根に接近した明賀は、坂根が隠す首に傷があることと、眉を書いていることを知りました。

部屋で眉を書いている坂根を、近所の少女が目撃します。坂根は少女を手招きすると、化粧をしてやろうと声をかけました。少女の首に手を置きながら、もう片方の手で少女に化粧をして「綺麗や」と言います。

正体が露見しそうだと思った坂根は、職場に電話を入れて「今日で辞める」と言いました。バスで移動しながら、過去のことを思い出します。

…(過去の回想)妻・ふくみを殺害した坂根は、奥の間の畳の下の床に遺体を埋めました。時間が経過すると腐臭がするので消臭剤代わりに白い粉をまきます。

坂根はテル子だけでなく、仙波すゑにも金を貸していました。すゑの夫は落盤事故で障害が残り、働けなくなっていました。仙波夫妻の18歳の娘・弘子は、坂根に金があると知ると色仕掛けをします。夜道で転んだ振りをして、ふとももをあらわにして見せると去ります。坂根にことば巧みにおだてて金を幾度もせびり、そのくせ体は許さない弘子に、坂根はすっかりのぼせあがりました。すゑと肉体関係になった坂根は、弘子と結婚したいとすゑに言います。

坂根は弘子にも詰め寄りますが、弘子は態度を一変させると炭鉱の鉱業所の課長・陣内と結婚が決まっていると話します。それを聞いた坂根は、弘子にたぶらかされていただけと知り、哄笑しました。

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