「誰がための日々」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

サスペンス映画

誰がための日々の紹介:2019年製作の香港映画。実在の事件をヒントに、介護うつの果てに母を亡くした青年の苦悩を描いたドラマ。寝たきりの母の介護を1人で行って来たトンは、やがてうつ病を発症。ある事件を起こし、母を亡くす。1年後、うつ病の治療を終えたトンは、疎遠だった父と暮らし始めるが……。「インファナル・アフェア」のショーン・ユーとエリック・ツァンが再共演。監督のウォン・ジョンは本作で長編デビュー。

あらすじ動画

誰がための日々の主な出演者

ショーン・ユー – ウォン・サイトン〔トン〕 エリック・ツァン – ウォン・ダイホイ〔ホイ〕(父) エイレン・チン – ロイ・ユンヨン(母) チャーメイン・フォン – ジェニー・タム

誰がための日々のネタバレあらすじ

【起】– 誰がための日々のあらすじ1

誰がための日々のシーン1

画像引用元:YouTube / 誰がための日々トレーラー映像

中国、香港。現在。

住んでいる賃貸の部屋で、父親であるウォン・ダイホイ、通称:ホイは工具箱を開いていました。工具箱のなかからトンカチを取り出すと、じっと見つめます。

父・ホイは医師から息子ウォン・サイトン、通称・トンの病状についての説明を受けます。

トンは母ロイ・ユンヨンの介護に疲れて、病んでいました。母親の事故とは無関係とされており、判決も禁錮刑ではなく措置入院でした。入院の必要がなくなり社会復帰の時期だと医師に言われます。トンは、躁うつ病だと診断されていました。ホイが病気によい食べ物を聞くと、医師は「チョコレートが気分を高揚させる」と教えます。

ホイは書類にサインすると、息子のトンを迎えます。(映画タイトル)

ホイはトラックの運転手の仕事をしています。息子が2人おり、長男が今回退院してきたトンです。次男のチュンはアメリカに住んでおり、そちらに妻子も既にいます。

生前の妻との仲はよくありませんでした。それもあり、ロイ・ユンヨンの容態が悪くなったときの介護は、トンひとりに集中しました。トンは婚約者のジェニー・タムと同棲しており結婚寸前だったのですが、母の介護でそれも白紙になっています。

母とトンが住んでいた家は、母が死にトンが措置入院のあいだに解約していました。ホイはトンを自分の住む部屋に連れ帰ります。

ホイが住んでいるのは共同住宅です。部屋は個室ですが、トイレや洗面所、玄関などは他の住人と共用でした。木造住宅でエレベーターも当然なく、住人は急な階段をのぼりおりします。しかも個室は3~4畳ほどの狭い部屋でした。二段ベッドの上をトンが、下を父・ホイが使うことにします。

廊下でホイとトンは、母親と住む幼い少年・ユーと会いました。ユーは度の強い眼鏡をかけています。部屋にトンを連れたホイは、荷物を元婚約者のジェニーが持ってきてくれたと言いました。ホイが食べものを買いにいくと部屋を出て行くと、トンは狭い部屋を見回ります。

…(過去の回想)トンは母のことを思い出します。母は結婚前の自分の実家が裕福で、父親のお気に入りだったのだと話します。それが、結婚によってすべて狂ってしまったと言います。

母は身体の具合がよくなくて、ベッドによく横になっていました。全く歩けないわけではありません。トンは母の足をマッサージしますが、母は痛がって「私を殺す気かい」と罵ります…。

父・ホイは息子のトンの様子を気にします。話しかけたいのですが、今までずっと疎遠だった息子に対し、なんと話しかければよいのか困惑していました。

担当看護師のタムから電話を受け、チョコが身体によいとホイはまた聞きます。

少し目を離したあいだに、トンは部屋を出て共同の場所を修理していました。配線を直すよう頼まれて工具箱を手に行っていたのですが、工具箱にトンカチがないので別のもので代用します。口数は少ないけれども黙々と修理を行なうので、トンは住民たちに受け入れられます。

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