「赦し」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

サスペンス映画

【承】– 赦しのあらすじ2

赦しのシーン2

画像引用元:YouTube / 赦しトレーラー映像

再審の公判が始まります。

女性の裁判長・岡本和美が開廷を言い渡すと、弁護士の佐藤が「事件の事実認定の正当性をめぐる再審」を要求しました。被告人の夏奈は「殺人」という刑に不服があるわけではないと主張したうえで、被告人はすでに更生しており未成年に対して不当といえる長さの懲役はおかしいと指摘しました。裁判の判決が出た際に被害者遺族に支払われた賠償金も、多額すぎると言及します。

裁判長は、再審公判を審理する際には被害者遺族も証人として呼ぶ必要があると話したうえで、来週月曜から公判を行なうことを言い渡しました。その日は閉廷します。

再審公判の審判を聞きに行った克は、そこに澄子も来ていて驚きました。澄子に「克はなぜ来たの」と問われて、克は「加害者の夏奈を目の前にして、気持ちを抑えられるか確かめたかった」と答えました。

澄子の「じゃあまた、公判でね」ということばを聞いて、克は澄子が裁判に参加してそうだと感じて喜びます。

弁護士の佐藤は夏奈に、今回の裁判長はいい感触で自分たちに有利な判決が出せそうだと話しました。殺害した恵未の父・克が傍聴席にいることが判って意識したと話す夏奈に、佐藤は「よけいなことは話さない。話すときは事前に相談して判断を仰ぐこと」と約束させます。

克が酒屋で大量の酒を購入していると、澄子が電話をかけてきました。裁判に参加すると言い打ち合わせをしようと澄子が言うので、克は頷きます。

澄子は自宅の洗面所で電話をかけていました。直樹が洗面所の外で待ち受けており、「なんでこそこそ電話するの?」と詰問します。

直樹も子どもを失った過去があるため、「同じ経験をした自分に頼ってくれ」と言います。しかし澄子は「同じ状況ではない」と言い返し、胸のうちを語りません。事故や病気で子を失った直樹とは全く異なると澄子は頑なに思っていました。

刑務所で眠る夏奈は、7年前の夢を見てうなされていました。事件前、夏奈はクラスでいじめられていました。いじめのグループのリーダー格は恵未です。悪口雑言だけでなく暴力のいじめも受けていた夏奈は、恵未を殺害したいまもなお夢でいじめに遭っているのです。

再審公判が始まります。克と澄子は傍聴席でそれを見ます。

まず証言台に立ったのは、夏奈でした。夏奈は自らの犯した罪は真摯に受け止めておりこの先も抱えていくと答えたうえで、「自由な身になって、社会の役に立てればと思います」と言いました。克はそれを黙って席で聞いています。

1回目の公判が終わり、佐藤は余計なことを言わなかった夏奈を褒めました。克と澄子は飲みに行きます。

酒場で飲んだ克と澄子は、おしゃべりに花が咲きます。澄子が事件直後から周囲の差し伸べる手を取り、グループセラピーなどで悲しみを癒したことを克は褒めました。

克はまだ過去にこだわっており、夏奈が釈放されることを許せませんでした。再審について憤りをあらわにする克を見て、澄子は「のめり込みすぎないでね」とくぎを刺します。

酔いも手伝って、澄子は克のアパートで身体を重ねました。朝方目を覚ました澄子は「最悪なことしちゃった」「直樹が心配するから帰らなきゃ」と急いで身支度をし、帰っていきます。

夏奈は刑務所でまた、夢を見ていました。エスカレートするいじめに耐えかねた夏奈は、ある日河原で待ち伏せて帰宅途中の恵未を襲い、何度も刺して殺したのです。

朝帰りした澄子は、夫の直樹に「裁判を見に行っていろんなことを考えているうちに、終電を逃がしてしまった。友人の家に泊めてもらった」とごまかします。直樹はそれ以上追及しませんでしたが、明らかに疑っている顔でした。部屋に戻った澄子は、泣きます。

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