「赦し」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

サスペンス映画

【転】– 赦しのあらすじ3

赦しのシーン3

画像引用元:YouTube / 赦しトレーラー映像

公判で克が証言台に立ちました。検察官の阿部生郎から娘が殺害されたときの心境を聞かれ、克は「現実を受け入れることができなかった」と答えます。加害者の夏奈が未成年なので極刑が望めないと理解して懲役20年の刑で納得しており、今後も刑務所で罪を償うべきだと言いました。

弁護士の佐藤は克に「懲罰と更生」について質問します。「失敗から学んでやり直しするほうがよいのでは」といわれると、克はうまく切り返しできません。

佐藤はさらに、克の職業についても触れます。克は作家でしたが、娘を亡くしてから新刊を出していません。それなのに7年間克が生活できているのは被害者給付金と加害者家族からの損害補償金のおかげだと佐藤が指摘し、たくみに克を挑発します。かっとなった克はつい「人殺しが人生やり直すなんて」と失言し、裁判長の心証を悪くしてしまいました。

公判に関わるのは、7年前のことに向き合うことと同じです。澄子は精神的苦痛を覚え始め、一日でも早く裁判が終わってほしいと望むようになりました。

なんとしても夏奈を釈放させたくない克に、澄子は「今回訴えを棄却できたとして、7年後にまた同じことで争うのか」と言います。克はそれに答えることばを持っていませんでした。

弁護士の佐藤は、うまくいったと喜んでいます。弱気になる夏奈に「世間の目は別の凶悪事件に向きがち。7年も経てば非難も薄れている」と話し、佐藤はもう少し克たちを追い詰められないか考えます。

克の部屋でまた身体を重ねた澄子は、深夜に寝ている克を起こさないよう部屋を出ました。夜の街を歩いて帰宅します。

朝帰りした澄子に、夏樹は苛立って問い詰めました。澄子は直樹と口論になります。

次の公判で佐藤は、精神科医のイズミトシオを鑑定人として呼びました。イズミは犯罪心理学に長けており、2年前から夏奈と面会していることを話します。2年前には夏奈が強い憤りを抱いていることを感じたが、いまはそれを感じられないと言い「脅威にはなり得ない」「再犯の可能性は非常に低い」と答えます。

それに対し検察官の阿部は、断言できるのかと言いました。もしイズミの家の隣に前科者が越して来てもそう言えるのかと問うと、イズミは一瞬詰まったのち「自分の見解に自信がある」と答えました。

続いて証言台に呼ばれたのは、澄子です。佐藤に「夏奈をずっと隔離し、閉じ込めておくべきだと思っているか」と聞かれて、澄子は困ります。「被害者を出してつらい思いをする人をこれ以上増やしたくない」と発言するものの、克ほど語気は荒くありません。

佐藤は澄子に、夏奈の母・福田レイコは賠償金を支払ったあと自殺したと話しました。シングルマザーであったことも話し、「夏奈は事件で母親と全財産を失った。これ以上夏奈を苦しめるのか」と聞きます。そう言われると澄子は強いことを言えません。

公判のあと、澄子は克に「私、もうわかんない」と言って裁判所をあとにします。

証言台で困った顔をする澄子を見た夏奈は、佐藤に「澄子と直接話がしたい」と頼みます。

帰宅した澄子はソファで酒を飲み、帰宅した直樹に謝ります。「最近ひどい態度を取っていた、公判の件はもう終わった、忘れようと思う」と告げます。

澄子は直樹と酒を飲み、リビングの床で身体を重ねます。

翌朝、直樹は弁護士の佐藤から家に電話があったと教えます。澄子は、証人をおりることに決めてからそれについてだろうと言いました。佐藤にかけ直して夏奈が面会を要求していると聞いた澄子は、会いに行こうと決めます。

克のアパートに直樹が訪れると、「澄子には今後一切かかわらないでください」と言います。恵未の死は夫婦が一生抱えていくべき問題だと克が言うと、直樹は酒浸りの克の姿を指して「こんな姿、死んだ子どもが望んでいると思っているのか」と言いました。克は痛いところを突かれます。

克は、自分から澄子に連絡はしないと答えました。

澄子は夏奈に会いに、刑務所へ行きます。澄子は証人として証言台に立たないことを決めていることを、佐藤に告げます。

念入りなボディチェックを受けたあと、弁護士の佐藤に連れられて夏奈に会うと、夏奈は謝罪をまず述べました。そのあと、事件に至るまでの当時の夏奈の心境を語ります。それは7年前の裁判のときには触れなかったことでした。

次のページで結末を見る

次のページへ
1 2 3 4 5

「赦し」と同じカテゴリの映画

関連記事はこちら

×