「赦し」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

サスペンス映画

【結】– 赦しのあらすじ4

赦しのシーン4

画像引用元:YouTube / 赦しトレーラー映像

…夏奈は自分の父親の顔も名前も知らず、母親に育てられました。その母親も育児放棄に近い状態で、学校にも居場所がない夏奈は孤独でした。いじめにも遭いつらい日々を送る夏奈は、「ここから抜け出す方法がないかと模索していた」と言います…。

それを聞いた澄子は「それ以上言わなくて大丈夫」と夏奈に声をかけます。

証言台を下りた澄子ですが、公判には出かけていました。澄子の姿を見つけた克が、隣の席に座ります。

その日、夏奈が再び証言台に立つと、9年前から2年間学校でいじめに遭っていた事実を告げました。殺した相手・恵未がそのいじめのリーダー格であることも話します。

いじめは悪口から始まり、次第に暴力に変わっていったことも言います。それを聞いた克は呆然とし、思わず途中で席を立ちました。裁判は休廷になります。

克のあとを追った澄子は、夏奈から先日その報告を先に聞いたと話しました。刑務所へ会いに行ったことを聞いた克は「弁護士に洗脳されたのだ」「恵未や自分への裏切り」と澄子を罵ります。裏切り者発言を聞いて澄子は去りました。

澄子が帰宅すると、直樹が裁判所へ行っていたことを責めます。澄子は直樹のくだらない嫉妬をバカにし、離婚という話題を出します。

部屋でひとりスマホに残った恵未の動画を見ながら飲んでいた克は、弁護士の佐藤に電話をかけました。佐藤も応じ、2人で飲みに行きます。

バーで会った佐藤に克は、「夏奈に面会させてくれるなら、証人を辞退する」と言いました。佐藤はなんとか特別枠で克を夏奈に面会させると約束します。

減刑を反対する克をようやく抱き込めたと喜び、佐藤はすぐに取り計らいます。

バーで正体をなくすほど飲んで帰宅した克は、娘の恵未が部屋にいて頭を撫でているかのような幻影を見ました。

澄子は証言台を下りましたが、まだ悔やんでいました。眠れずにベッドを抜け出して台所で飲んで泣く澄子を見て、直樹が心配して起き出しました。「私が死ねばよかった」と泣く澄子を直樹がなだめますが、澄子は「直樹はやっぱり全然わかっていない」と言います。

克は刑務所へ面会に行きました。澄子同様に、念入りなボディチェックを受けます。

夏奈と会った克は先日の公判での夏奈の発言に対し、「若気の至りであやまちを犯した娘は、殺されて当然だというのか」と言いました。夏奈は否定し「そう思わせたのなら、謝ります」と答えます。

克は、夏奈が恵未を殺したことで自分たちの家族が壊れてしまったことを責めました。恵未を殺すのではなく自分が死ねばよかったのだと罵ります。罵倒されても夏奈は言い返すこともせず、克のことばを受け止めます。そのうえで「私と同じような苦しみを持つ子どもたちを、自分の経験をもとにして導くことが役目だ」と話します。

克は…割れたグラスの破片を袖口に忍ばせており、金属探知機のボディチェックをクリアしていました。話しながら袖口からその破片を取り出して、右手に握っていました。

しかし克はそれで夏奈を傷つけることはできませんでした。話しながら手のひらを強く握ったので、克の右手から血が流れます。克はそれを隠すように、面会室を出ていきました。

証人辞退について佐藤が念押しし、克を帰します。

克はその足で恵未の事件現場の荒川へ行き、川に右手をつけます。右手を開いて、割れたガラス片を水の流れに乗せました。

部屋の片づけをした克は、澄子を電話で呼ぶと「俺が間違っていた。澄子が正しかった」と言いました。克自身も証人を辞退して外野から傍観すると報告します。

そのうえで澄子に復縁を持ち掛けますが、澄子は「直樹とやり直す」と答えました。克はその答えに納得し、澄子と別れます。

公判で判決が下されます。

「主文 被告人を懲役1年に処する。この判決が確定してから3年間、その刑の執行を猶予する」

賠償金の返還はなしと聞いて、佐藤は口惜しい顔をします。

検察官の阿部が上告をするかと克に聞きますが、克は「判決を受け入れる」と答えます。

裁判のあと、克は夏奈の様子を見に行きました。夏奈も克に気づいて振り返りますが、その表情はなんの感情も出ていません。

裁判所を出た克は、ゆっくりと歩を進めます。克より後ろを一定の距離を開けて澄子が歩きます。克は途中で道を折れますが、澄子も同じく折れて克についていきます…。

(エンド後)

〝この物語はフィクションであり、登場する人物・団体・事件等は

実在のものとは関係ありません。〟の文字。

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