映画:隣人は静かに笑う

「隣人は静かに笑う」のネタバレあらすじと結末

隣人は静かに笑うの紹介:1998年製作のアメリカ映画。挙動不審の隣人の過去を探るうちに、事件に巻き込まれる男の不条理な姿を描くサスペンス作品で、結末のシビアさゆえに、レンタル禁止、セル版も絶版となった、問題作。大学教授のマイケルが、隣人の息子を助けたことから、隣人夫妻との交流が始まるが…。

あらすじ動画

隣人は静かに笑うの主な出演者

マイケル・ファラデー(ジェフ・ブリッジス)、オリバー・ラング(ティム・ロビンス)、シェリル・ラング(ジョーン・キューザック)、ブルック・ウルフ(ホープ・デイヴィス)、ウィット・カーバー(ロバート・ゴセット)、ブレディ・ラング(メイソン・ギャンブル)、グラント・ファラデー(スペンサー・トリート・クラーク)、Dr.アーチャー・スコビー(スタンリー・アンダーソン)、ハナ・ラング(オーデン・ソーントン)、レア・ファラデー(ローラ・ポー)、ケンプ(グラント・ギャリソン)

隣人は静かに笑うのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①大やけどした隣家の少年・ブレディを助けたことから、大学教授のマイケルは2か月前に引っ越してきた隣家・オリバーと親しくなった。2つの家族は交流を深めて行くが、マイケルはオリバーの素性が疑わしく感じられる。調べると、本名はフェニモアで爆破未遂で16歳時に逮捕されていた。 ②オリバーがテロリストだと確信したマイケルは、テロを阻止しようとFBI本部に乗り込むが、オリバーがマイケルを嵌めていた。FBIは爆破され、マイケルが犯人に仕立て上げられた。

【起】- 隣人は静かに笑うのあらすじ1

1998年。
アメリカ・バージニア州、アーリントン。

3月の白昼の車道を、左手に大やけどを負った少年・ブレディが歩いていました。
痛みで朦朧としているブレディを、車に乗っていたマイケル・ファラデーが発見します。
マイケルはネクタイで止血すると、周囲に助けを呼びますが、昼間の住宅街なのでひとけがありませんでした。
マイケルはブレディを車に乗せると、救急センターに電話をして病院へ駆け込みます。
病院で子どもを引き渡しながら、マイケルは隣人の子どもの名前を知らないことに、愕然としていました。隣家と付き合いがなかったことを、反省します。

病院から連絡を受け、やがて隣家の両親が病院へ現れました。
マイケルはその時に、隣家の男性オリバー・ラングと、その妻・シェリルと初めて挨拶をしました。
それまで顔は見たことがあるものの、隣家が引っ越してきて2か月のあいだ、きちんと言葉を交わしたことがありませんでした。


・マイケル・ファラデー…大学教授をする中年男性。ジョージ・ワシントン大学でテロリズムの歴史を教えているが、一般的には「米国史」と言っている。元FBI職員の妻レア・ファラデーを2年前に亡くしており、まだ妻の死をひきずっている。
・ブルック・ウルフ…マイケルの恋人。大学院生の女性。マイケルが妻をひきずっていることを知っており、気にかけている。
・グラント・ファラデー…9歳半のマイケルの息子。

・オリバー・ラング…マイケルの隣家の男性。自称、建築技師。
・シェリル・ラング…オリバーの妻であり、3人の子の母。
・ブレディ・ラング…オリバーの長男。10歳の少年。下に、ハンナ、ダフィという妹たちがいる。


ブレディは、友だちと公園で花火を持ち寄って、束ねた花火に火をつけるという役目を言いつかったことで、今回のケガを負ったと証言しました。
引っ越してきたばかりのブレディは、まだ友だちがおらず、そういう無茶をすることで仲間になれると考えたそうです。
それを聞いたマイケルは、自分の息子・グラントがおない年ということもあり、隣家と親しくなります。

マイケルの息子・グラントは、父・マイケルにブルックという恋人がおり、ブルックが始終家にやってくることで、再婚するのかと思っています。
マイケルは、まだ妻の死をふっきれておらず、そこまで深く考えていませんでした。

マイケル、ブルック、グラントが隣家の夕食に招かれました。
そこでマイケルは、隣家の主人・オリバーが建築技師だと教わります。
オリバーはマイケルに問われるまま、セントルイスで4年ほど仕事をしていたことや、育ったのはカンザス州のソーントンだと、すらすら答えました。
息子のグラントとブレディは、同じ年ということもあり、すぐに打ち解けます。

最初は特段、オリバーに対して疑念を抱くわけではありませんでした。
ところが、マイケルのところへ隣家のオリバー宛てに、誤配の郵便物があったことで、マイケルはオリバーを疑うようになります。
オリバーは「カンザス大、78年卒」と言っていました。ところがオリバー宛てに、ペンシルベニア大からの同窓会の通知がきていたのです。
それをマイケルは届けに行きましたが、オリバーは「なにかの間違いだ」と言いました。
嘘をつく必要がないところで、なぜオリバーが嘘をつくのか、マイケルは気になります。


マイケルは、大学の講義でテロの歴史を教えていました。
その中でも非常に興味深いものは、セントルイス連邦ビルで起きたものです。
23kgもの爆弾が爆発し、63人の死者を出したこのテロは、33歳の電気技師ディーン・スコビーという人物の単独犯だとされました。
マイケルは講義でそれを生徒たちに教えつつ、その矛盾点も指摘します。

スコビーは、死者63人のひとりでもあり、自爆テロと目されていました。
ところがスコビーは一介の電気技師で、爆薬についての知識はありません。
動機について「脱税疑惑を持たれたから」とされていましたが、死の直前、スコビーは仕事で出世の予定があり、その時期に死ぬのはおかしい…と、マイケルは指摘します。
つまり「安全だと思っていた場所が、一瞬にして地獄へ落とされた。アメリカ政府は責める相手が必要で、国民に安心を取り戻すため、早急に犯人を挙げる必要があった」というわけです。
犯人が見つからないと、国民の不安を煽ることになります。そのため、スコビーを犯人に仕立て上げることで、「すでに犯人は死んだ」と国民に安心させた、と言いたいのです。
(この「セントルイス連邦ビル」爆破が大きな伏線)


マイケルが国に対して不信感を持つのには、事情があります。
2年前に殉職した妻・レアについて、FBIはなんの釈明も謝罪もなかったからです。
(妻・レアの死については後述)
レアの職場仲間ウィット・カーヴァーとマイケルは、現在も交流がありますが、マイケルはFBIに少しばかり、恨みの気持ちがありました。

ファラデー家とラング家は、以後も交流を深めて、仲良くなりました。
その頃、マイケルの息子・グラントは、ブレディとともに、ジュニア・ディスカバラーというボーイスカウトに入ります。
ボーイスカウトのスタッフに、オリバーがいました。
(これも大きな伏線)


オリバー宛ての郵便物が、またマイケルの家に入ります。
マイケルは、今度は握りつぶしました。そしてひそかにペンシルベニア大学に電話をし、オリバーについて問い合わせをしてみました。
同窓会名簿を取り寄せると、オリバーは見た目だけでなく、髪の色や目の色もまるで違います。建築学など学んでいません。
オリバーが自己申告した「カンザス大学」には、オリバーという名の人物は存在しませんでした。
このことで、マイケルはオリバーに疑念を抱きますが、恋人のブルックは「せっかく友人になったのに」と隣家の素性を探るマイケルを、責めます。

【承】- 隣人は静かに笑うのあらすじ2

カンザス大学の卒業アルバムを見ていたマイケルは、そこにオリバーを見つけました。
その顔の持ち主の本当の名前は「ウィリアム・フェニモア」だと、マイケルは突き止めます。


生徒に講義をするマイケルは、妻・レアの死に関わるある事件について、学生たちに話します。
有罪になった者は、その罪によってマークがつけられます。一旦テロリストと目された者は、以後少しでもなにかしら怪しいそぶりをすると、見張られるのです。
FBIが目をつけたのは、西バージニア州に住むパーソンズでした。極右のテロメンバーとして、チェックを入れます。

マイケルの妻・レアやウィットたちがパーソンズの家を見張っている時に、悲劇が起きました。
パーソンズの10歳の息子に、見張っているところを見られたのです。
その際にFBIと明かしていれば、問題はなかったのですが、レアたちは言わずにただ、「パパを呼んできて」と言いました。
警戒したパーソンズの末息子が家に知らせに行き、怪しい人物たちがいると聞いた兄が、発砲を始めました。
2時間による銃撃戦で、マイケルの妻・レアと、パーソンズ家の末っ子が死亡し、パーソンズ家の上2人の息子が重傷を負います。

FBIはテロの陰謀を暴けると考えていたのですが、後日、とんでもない誤解だったことが判明しました。
実はパーソンズは親の財産で「合法的に銃を買っており、銃の申請をしている最中だった」ことが、FBIの調査で、事件の後に分かります。
さらに子どもたちはパーソンズから、「銃を盗む者がいるだろうから、警戒しろ」と注意を受けていました。そのため、先のような銃撃戦が起きたのでした。
前歴はありましたが、パーソンズはテロリストではなかったのです。

そのことを、マイケルは生徒たちの前で訴えました。
妻・レアの死を嘆く気持ちが噴出し、マイケルは講義で説明をしながら、涙を流します。


グラントとブレディが、サマー・キャンプに出かけます。
出かける直前、グラントは父・マイケルに「ブルックがお母さんになるの?」と質問しました。
マイケルは否定し、「もしそんな話が出たら、真っ先にお前に相談するよ」と答えました。グラントは安心して、出かけていきます。

マイケルは表面上オリバーに愛想をふりまきつつも、裏でオリバーのことを調べ始めました。
改名は1981年10月5日に行なわれたと、分かります。
カンザス州の戸籍係に電話をかけてきくと、本物のオリバー・ラングはその前日、1981年10月4日に死亡していました。
死因はハンティングによる事故死ですが、これも本当に事故死かマイケルは怪しみます。

FBIのウィットに改名の利点について聞くと、「自分の過去を隠せる」という答えが返ってきました。
同姓同名の人が死んだ直後にそれが行なわれると、充分可能だというのです。
それを聞いたマイケルは、詳細はウィットには知らせないまま、隣家のドアを叩きました。昼間なので両親は留守で、娘たちのハンナとダフィが応対します。
マイケルはハンナに「家のカギを忘れたから、電話を貸してほしい」と言って上がり込みました。
2人の少女には遊んでいてくれと言い、マイケルはオリバーの書斎の電話を借りる振りを装い、部屋を物色します。

部屋の机にめぼしいものはなく、壁にかけられた設計図は、本物っぽいものでした。
手がかりが得られないマイケルは、額におさめられた設計図の一部がめくれ、下に何か別の図面があるのを見つけます。
しかしオリバーの妻・シェリルが帰宅したために、物色を断念せざるをえませんでした。
恋人のブルックにそれを告げると、ブルックは「まだそんなこと言っているの?」と気分を害し、帰宅します。
妻の死をひきずっているどころか、今度は隣人まで疑い始めたことが、ブルックは嫌なのです。


図書館でカンザス新聞の記録を検索したマイケルは、オリバー・ラングでは検索結果がヒットしないものの、ウィリアム・フェニモアでは14件のヒットがあったのを見つけました。
過去の新聞では、フェニモアが16歳の時、パイプ爆弾を作って逮捕された事件が載っていました。
フェニモアはカンザス州のウィチタの役所を、吹き飛ばそうとしていました。

その場をもろに、オリバーに目撃されたマイケルは、驚きます。
オリバーは恋人のブルックにマイケルの居場所を聞いて、やってきたと言いました。
マイケルは「米国史の州兵の歴史について調べていた」とごまかしますが、フェニモアについて調べていたのが、オリバーにも露見したことに、あせりを覚えます。

帰宅したマイケルは、行き先を安易にオリバーに知らせたことで、ブルックと口論になりました。
隣人が爆弾を作っていたとなると、事態は怪しく、そして危なく感じられます。
オリバーの息子・ブレディが大やけどを負った経緯についても、マイケルは怪しみ始めました。
「3月に花火で遊ぶか」と、マイケルはオリバーがテロリストではないかと疑います。
(セントルイス連邦ビル爆破事件の犯人が、スコビー単独犯というのは無理があると常々考えていたので、オリバーが関与しているのではないかと疑っている)

それに対し、ブルックは今までの不満を噴出させました。
妻のレアが死ぬことになった、パーソンズ家の講義も「あなたの講義は、レアのことを忘れないようにするためのものだ」と責めます。

【転】- 隣人は静かに笑うのあらすじ3

マイケルのところへオリバーが訪ねると「私を知っているのか」と聞きました。
マイケルはオリバー(フェニモア)が16歳の時に起こした事件に触れますが、その途端、オリバーは怒りながら、詳細を話します。

…オリバーの言い分は、こうです。
政府が政策を変更し、水路を変えて他の畑などに回し始めたため、フェニモアの父の牧場に水が回らず、牧場は駄目になりました。
借金を抱えた父は、それを苦にします。
トラクターで崖から転落死を装い、父は死ぬことで、保険金で借金を返しました。
しかし当時16歳のフェニモアは、政府のやりかたが気に入らず、それで報復をしようと考えました。
今思えば、若気の至りだった…そう、オリバーは言います。

本物のオリバーとは幼馴染みで、25歳の時に事故死したから、フェニモアは名前を引き継いでオリバーとなったのだと言いました。
若気の至りとはいえ、16歳の時に行なった犯罪で、その後も一生、息子たちまでもが白い目で見られるのが嫌だった、過去を隠すために改名をした…、そうオリバーは答えます。

洗いざらい白状したオリバーは、「隣が誰か知る権利はあると思うが、私に何か問題があるのなら、私に直接聞いてくれ」(陰でこそこそ調べるな)と言って去りました。
オリバーが正直に答えたので、マイケルは反省します。
(オリバーは、聞かれたことに正直に答えている)


恋人のブルックは、マイケルから隣人のことを何度も聞かされても、流して聞いていました。マイケルの被害妄想だと、思っています。
ところがある時、ブルックはオリバーを駐車場で見かけました。
最初、ブルックはオリバーを駐車場で見かけた時、屈託なく声をかけようとします。
ところがブルックの声は車のエンジン音にかき消され、オリバーの耳に届きませんでした。
オリバーが人目を忍ぶ様子であることに気付き、ブルックも隠れて見守ります。
オリバーはアルミのケースを若い女性から受け取り、そのケースを運びました。ブルックはそれを尾行します。
観察していると、オリバーは〝リバティー宅配便〟の敷地内に入り、アルミケースをいくつも運び込んでいました。
オリバーと宅配業者は顔見知りのようで、怪しい香りがします。
ブルックは怖くなって、その場を立ち去りますが、宅配業者がそれを見ていました。

ブルックは近くの公衆電話でマイケルに電話をかけますが、留守番電話になります。
ブルックは留守電に「オリバーが長いアルミの箱を宅配業者に託している」と吹き込みますが、電話の直後、ブルックの真後ろにオリバーの妻・シェリルが立っており、ブルックは驚きます。
シェリルの質問に対して、ブルックは「買い物」とごまかしますが、シェリルの笑顔がこわばりました…。


帰宅したマイケルは、パイングレン・センターの近くで車の単独事故があったというニュースを聞きます。
ドライバーは20代半ばの女性と報道されますが、その事故車がブルックのものだったので、マイケルは半狂乱で現場に駆け付けました。移送先を聞きます。

ブルックの交通事故死を聞いたマイケルは、嘆きました。
サマー・キャンプに出かけている息子のグラントは、楽しげに父・マイケルに電話で報告しますが、マイケルはひとしきり聞いた後、電話を切ります。
落胆するマイケルには、ラング夫妻が付き添っていました。
「こういう時、1人にならない方がいいわ」と妻のシェリルは言い、オリバーも「何か力になれることはないか」といたわりました。
弱っているマイケルには、オリバーたちの親切が身にしみます。
マイケルは今までの非礼を、素直にオリバーへ詫びました。


翌朝、FBIのウィットが電話をかけてきます。
マイケルは「ブルックが金曜に亡くなった」と報告して電話を切りますが、ふとウィットが最初に言った言葉が気にかかり、電話をかけなおします。
ウィットは「なんで返事もくれないんだ」と言っていましたが、マイケルはその発言の意味が分かりませんでした。
マイケルは「金曜日に電話をかけて、留守電にメッセージを残した」と言いますが、マイケルの家の留守電には、何もメッセージがなかったのです。

外には怪しげな電話線をいじる業者がおり、盗聴の危険性を感じたマイケルは、あわてて電話を切りました。
車内に移動し、携帯でウィットに連絡を取ります。
前に話した改名の人物が自分の隣人であることを言ったマイケルは、金曜に、ほかに自分宅に通話履歴がないか調べてくれと言いました。
恋人のブルックが自分に何か告げようとして、それで殺されたと考えたのです。


またもやオリバーを疑い始めたマイケルは、セントルイス連邦ビル爆破事件の犯人・スコビーの父親のところを訪ねます。
スコビーの父は「あの子が子どもを殺せるわけがない」と、スコビーが子ども好きだったことを言いました。
ディスカバラーという、ボーイスカウトにも所属していたことを告げた父に、マイケルは食い付きます。
その写真を見せてもらうと、ボーイスカウトの役員に、オリバーの顔がありました。
オリバーがセントルイス連邦ビル爆破事件に関与していた疑いが、濃厚になります。
(スコビーは単にとばっちりを受けただけで、真犯人がオリバー)


隣人がテロリストだと気付いたマイケルは、急いでサマー・キャンプの場所キャンプ・オコッカンへ行き、息子のグラントを引き取ろうとしました。
ところがグラントは、すでに迎えが来て引き取られていました。マイケルはショックを受けます。
帰宅すると、近くの車道に「リバティー宅配便」の車があります。
(この時点のマイケルはまだ、宅配便のことを知らないのでスルーする)

【結】- 隣人は静かに笑うのあらすじ4

隣家はおおぜいの人が集まり、パーティーが開かれていました。
隣家の敷地に入ったものの、マイケルはそのパーティー客すべてが信用できずにいます。
(たぶん、客全員がテロリスト)

オリバーと会ったマイケルは、直接疑問をぶつけました。
オリバーはマイケルの疑問に対し、正直に答えます。
ブルックは邪魔をしたから殺した、グラントは(人質として)預かっている、ほんの数日、黙って「いいお隣さん」でいてくれれば、息子はきちんと帰す…そう言いました。
息子を帰してもらえず、パーティーが不気味な連中なので、マイケルはそのまますごすごと引き下がらずを得ませんでした。


マイケルは大人しく家にいながら、隣を観察します。
翌朝、隣家は特に問題がありませんでした。
昼になり、マイケル宅をウィットが訪問します。
マイケルは気もそぞろで、ろくにウィットの話を聞きませんでした。
ウィットは「隣人の改名は合法的で、シミひとつない。おおかた、16歳の時のウィチタ事件で、想像を膨らませたんだろう」と笑います。
電話記録に関しては、ウィット自身の通話のほかに、パイングレンの公衆電話から着信があったと言いました。
パイングレンといえば、ブルックの交通事故があった場所の近くです。

マイケルはレンタカーを借り、翌日、こっそり出かけます。
通話があったと聞いた公衆電話のところへ行くと、リバティー宅配便の配車センターが近くにありました。
グラントを人質に取られた夜、近所の車道にこの宅配の車が止まっていたことを思い出したマイケルは、リバティー宅配便にヒントがあると考えます。
よく見ると、あの夜にパーティーへ参加していた者たちが、ドライバーでした。
アルミの箱をいくつも運び込む様子は、怪しく見えます。爆弾を詰めた箱のように見えます。
マイケルは、その宅配便の車を尾行し始めます。


宅配のドライバーも、マイケルの尾行に気づきます。
マイケルに見せつけるように、宅配便の貨物席から、グラントを乗せているのを、車に乗っている者が見せつけました。
動揺したマイケルは、我を忘れて宅配便を追いかけ始めます。

途中、マイケルの車と宅配便のあいだに横から車が入り込み、通行を阻害しました。
そのドライバーはオリバーで、オリバーはマイケルを殴って車からひきずり出し、横にある建物に連れ込みます。
「これは〝天の使命〟なんだ。奴らは罪を償うべきだ」
この言葉で、マイケルはオリバーがやはりテロリストだと気付きました。
「奴らが女房を殺した。復讐を果たせるぞ」
オリバーの言葉で、マイケルは、彼らが狙っているのがFBI本部だと知ります。
(注:この時、わざわざオリバーがマイケルを車から引きずり出し、横の建物に連れ込んだのが大きな伏線)

マイケルは急いで車に乗り、ウィットに電話をして「リバティー宅配便のバンが爆発物を載せて、FBI本部を狙っている」と言いました。
マイケルも暴走しながら、FBIに急ぎます。


FBIの地下駐車場に入り込むリバティー宅配便の車を、マイケルが「あのバンに爆弾が積まれている」と連呼しました。
警備員が制止しますが、マイケルはそれを振り切り、閉められそうな門を突破して車で乗り込みます。
ウィットは、騒ぐ人物がマイケルなので狙撃を制止しました。
マイケルは車を止め、バンに近づきながら「爆弾があの車の中にある。みんなを避難させろ」と言います。

宅配便の車に近づくと、ドライバーは先ほどとは違う人物でした。マイケルは、拍子ぬけします。
トランクも空っぽで、グラントもいませんし、爆発物らしきものもありません。
嫌な予感がしつつ、マイケルは自分の乗っている車のトランクを開けました。
そこには、大量の爆発物が積み込まれていました。
爆弾は爆発し、マイケルやウィットは爆破に巻き込まれます…。


グラントは見せつけられた後、隣家のシェリルやブレディと合流していました。
オリバーは遠くの高い建物から、FBI本部が吹き飛ぶ様子を見ていました。

FBI本部の爆破は大きく、建物の半分が崩壊する大事件となりました。
死者は184名をかぞえ、犯人はマイケル・ファラデーの単独犯と報じられます。
マイケルは妻・レアを殺された恨みがあり、それが動機とされました。

インタビューを受けた学生たちは、みんな「やたらテロの手口に詳しかった」「奥さんの死を思い出したのか、講義の最中に泣き出すことがあった」と、マイケルに不利な証言を並べたてます。
ひとりの女子大生は「マイケルは妻・レアの死を憤っており、『いつか焼きつくしてやる』と言っていた」と証言しました。

FBIの事件はマイケルの仕業とされ、事件は解決しました。
10歳の息子・グラントは親戚に引き取られます。
仕事を終えたオリバー・ラングたち一家は、早くも次の土地に行くことが決まっており、売り家の看板を出していました。
オリバーの隣家・マイケルの家は「立ち入り禁止」の黄色いテープが貼られています…。

(恋人・ブルックは、もともと隣人を疑っていなかったし、隣人の一味でもなかった。
だからマイケルの留守番電話に、メッセージを吹き込んだ。
ところがオリバーの妻・シェリルと遭遇し、ブルックは消されたか。直接的な描写はなし。
マイケルとブルックが恋仲だということを知る「大人」は、みんな今回の爆破事件で死亡した。

オリバーは「邪魔者を容赦なく殺す」人物というわけではなさそう。
宣言したとおり、作戦遂行までマイケルが数日、大人しくしてくれていれば、グラントを帰しただろう。
しゃしゃり出てきたため、犯人として仕立て上げられた。
とはいうものの、作戦遂行にあたり、テロ史を教えるマイケルの隣に引っ越したのは、やはり「スケープ・ゴート(犯人)」として仕立て上げるつもりもあっただろう)

みんなの感想

ライターの感想

バッドエンドで、しかも後味が悪い。冤罪~。
現在はプレスされておらず、レンタルもされていない一品。
視聴するには高値でDVDを購入するか、動画サイトに登録して視聴するかしかない作品。だけど、確かに良作。
内容的に「テロリストが勝利しちゃった」ところが問題なのかも。逆パターンだったら、プレスの可能性もあるんだろうけど。
オープニングの「白昼、大けがをした少年がふらふら歩く」ところからして衝撃。
つづいて主人公が少年を保護するけど、隣人でありながら名前を知らなかったことを自分で気付き、愕然となる。
…というふうに、ぐいぐいひきつける力がある作品。
途中で主人公が講義で教える内容が伏線となり、最後に回収されるところも上手い。
機会があれば、ぜひ見てもらいたい作品。ただし見終わった時の後味は悪いよ。
  • ゆたきょんさんの感想

    最後のインタビューで証言していた女性はブルックではなくテロリストの一味ですね。
    マイケルがFBIの入り口を突破した直後に公衆電話の前でトランシーバーを持ってる姿が出てます。
    見直して見ると、マイケルの講義の受講生の中にも姿があります。

  • 匿名さんの感想

    後味が悪すぎる。
    こんな映画は作るべきじゃない。

映画の感想を投稿する

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

映画「隣人は静かに笑う」の商品はこちら