映画:隣人は静かに笑う

「隣人は静かに笑う」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(3件)

サスペンス映画

隣人は静かに笑うの紹介:1998年製作のアメリカ映画。挙動不審の隣人の過去を探るうちに、事件に巻き込まれる男の不条理な姿を描くサスペンス作品で、結末のシビアさゆえに、レンタル禁止、セル版も絶版となった、問題作。大学教授のマイケルが、隣人の息子を助けたことから、隣人夫妻との交流が始まるが…。

あらすじ動画

隣人は静かに笑うの主な出演者

マイケル・ファラデー(ジェフ・ブリッジス)、オリバー・ラング(ティム・ロビンス)、シェリル・ラング(ジョーン・キューザック)、ブルック・ウルフ(ホープ・デイヴィス)、ウィット・カーバー(ロバート・ゴセット)、ブレディ・ラング(メイソン・ギャンブル)、グラント・ファラデー(スペンサー・トリート・クラーク)、Dr.アーチャー・スコビー(スタンリー・アンダーソン)、ハナ・ラング(オーデン・ソーントン)、レア・ファラデー(ローラ・ポー)、ケンプ(グラント・ギャリソン)

隣人は静かに笑うのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①大やけどした隣家の少年・ブレディを助けたことから、大学教授のマイケルは2か月前に引っ越してきた隣家・オリバーと親しくなった。2つの家族は交流を深めて行くが、マイケルはオリバーの素性が疑わしく感じられる。調べると、本名はフェニモアで爆破未遂で16歳時に逮捕されていた。 ②オリバーがテロリストだと確信したマイケルは、テロを阻止しようとFBI本部に乗り込むが、オリバーがマイケルを嵌めていた。FBIは爆破され、マイケルが犯人に仕立て上げられた。

【起】– 隣人は静かに笑うのあらすじ1

1998年。

アメリカ・バージニア州、アーリントン。

3月の白昼の車道を、左手に大やけどを負った少年・ブレディが歩いていました。

痛みで朦朧としているブレディを、車に乗っていたマイケル・ファラデーが発見します。

マイケルはネクタイで止血すると、周囲に助けを呼びますが、昼間の住宅街なのでひとけがありませんでした。

マイケルはブレディを車に乗せると、救急センターに電話をして病院へ駆け込みます。

病院で子どもを引き渡しながら、マイケルは隣人の子どもの名前を知らないことに、愕然としていました。隣家と付き合いがなかったことを、反省します。

病院から連絡を受け、やがて隣家の両親が病院へ現れました。

マイケルはその時に、隣家の男性オリバー・ラングと、その妻・シェリルと初めて挨拶をしました。

それまで顔は見たことがあるものの、隣家が引っ越してきて2か月のあいだ、きちんと言葉を交わしたことがありませんでした。

・マイケル・ファラデー…大学教授をする中年男性。ジョージ・ワシントン大学でテロリズムの歴史を教えているが、一般的には「米国史」と言っている。元FBI職員の妻レア・ファラデーを2年前に亡くしており、まだ妻の死をひきずっている。

・ブルック・ウルフ…マイケルの恋人。大学院生の女性。マイケルが妻をひきずっていることを知っており、気にかけている。

・グラント・ファラデー…9歳半のマイケルの息子。

・オリバー・ラング…マイケルの隣家の男性。自称、建築技師。

・シェリル・ラング…オリバーの妻であり、3人の子の母。

・ブレディ・ラング…オリバーの長男。10歳の少年。下に、ハンナ、ダフィという妹たちがいる。

ブレディは、友だちと公園で花火を持ち寄って、束ねた花火に火をつけるという役目を言いつかったことで、今回のケガを負ったと証言しました。

引っ越してきたばかりのブレディは、まだ友だちがおらず、そういう無茶をすることで仲間になれると考えたそうです。

それを聞いたマイケルは、自分の息子・グラントがおない年ということもあり、隣家と親しくなります。

マイケルの息子・グラントは、父・マイケルにブルックという恋人がおり、ブルックが始終家にやってくることで、再婚するのかと思っています。

マイケルは、まだ妻の死をふっきれておらず、そこまで深く考えていませんでした。

マイケル、ブルック、グラントが隣家の夕食に招かれました。

そこでマイケルは、隣家の主人・オリバーが建築技師だと教わります。

オリバーはマイケルに問われるまま、セントルイスで4年ほど仕事をしていたことや、育ったのはカンザス州のソーントンだと、すらすら答えました。

息子のグラントとブレディは、同じ年ということもあり、すぐに打ち解けます。

最初は特段、オリバーに対して疑念を抱くわけではありませんでした。

ところが、マイケルのところへ隣家のオリバー宛てに、誤配の郵便物があったことで、マイケルはオリバーを疑うようになります。

オリバーは「カンザス大、78年卒」と言っていました。ところがオリバー宛てに、ペンシルベニア大からの同窓会の通知がきていたのです。

それをマイケルは届けに行きましたが、オリバーは「なにかの間違いだ」と言いました。

嘘をつく必要がないところで、なぜオリバーが嘘をつくのか、マイケルは気になります。

マイケルは、大学の講義でテロの歴史を教えていました。

その中でも非常に興味深いものは、セントルイス連邦ビルで起きたものです。

23kgもの爆弾が爆発し、63人の死者を出したこのテロは、33歳の電気技師ディーン・スコビーという人物の単独犯だとされました。

マイケルは講義でそれを生徒たちに教えつつ、その矛盾点も指摘します。

スコビーは、死者63人のひとりでもあり、自爆テロと目されていました。

ところがスコビーは一介の電気技師で、爆薬についての知識はありません。

動機について「脱税疑惑を持たれたから」とされていましたが、死の直前、スコビーは仕事で出世の予定があり、その時期に死ぬのはおかしい…と、マイケルは指摘します。

つまり「安全だと思っていた場所が、一瞬にして地獄へ落とされた。アメリカ政府は責める相手が必要で、国民に安心を取り戻すため、早急に犯人を挙げる必要があった」というわけです。

犯人が見つからないと、国民の不安を煽ることになります。そのため、スコビーを犯人に仕立て上げることで、「すでに犯人は死んだ」と国民に安心させた、と言いたいのです。

(この「セントルイス連邦ビル」爆破が大きな伏線)

マイケルが国に対して不信感を持つのには、事情があります。

2年前に殉職した妻・レアについて、FBIはなんの釈明も謝罪もなかったからです。

(妻・レアの死については後述)

レアの職場仲間ウィット・カーヴァーとマイケルは、現在も交流がありますが、マイケルはFBIに少しばかり、恨みの気持ちがありました。

ファラデー家とラング家は、以後も交流を深めて、仲良くなりました。

その頃、マイケルの息子・グラントは、ブレディとともに、ジュニア・ディスカバラーというボーイスカウトに入ります。

ボーイスカウトのスタッフに、オリバーがいました。

(これも大きな伏線)

オリバー宛ての郵便物が、またマイケルの家に入ります。

マイケルは、今度は握りつぶしました。そしてひそかにペンシルベニア大学に電話をし、オリバーについて問い合わせをしてみました。

同窓会名簿を取り寄せると、オリバーは見た目だけでなく、髪の色や目の色もまるで違います。建築学など学んでいません。

オリバーが自己申告した「カンザス大学」には、オリバーという名の人物は存在しませんでした。

このことで、マイケルはオリバーに疑念を抱きますが、恋人のブルックは「せっかく友人になったのに」と隣家の素性を探るマイケルを、責めます。

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