映画:飢えたライオン

「飢えたライオン」のネタバレあらすじと結末

飢えたライオンの紹介:2018年9月15日公開の日本映画。フェイクニュース全盛の現代に潜む人間の邪悪な欲望を焙り出すドラマ。高校生の瞳のクラスの担任が、淫行容疑で警察に連行される。これをきっかけに、校内で瞳が担任と関係があったとの噂が流れ始める。デマはすぐに忘れられると思っていた瞳だったが…。『子宮に沈める』の緒方貴臣・監督作品。

あらすじ動画

飢えたライオンの主な出演者

杉本瞳(松林うらら)、藤川ヒロキ(水石亜飛夢)、杉本裕子(筒井真理子)、木下美咲(菅井知美)、尾田七海(日高七海)、佐々木萌(加藤才紀子)、杉本明日香(上原実矩)、近藤哲也(菅原大吉)、細野剛(小木戸利光)、西島浩平(品田誠)、東川淳(細川岳)、吉川沙織(遠藤祐美)、元兵庫県警刑事(飛松五男)、溝口(森本のぶ)、近所のおばさん(高木直子)、報道レポーター(田山由起)、献花に来ていた少女(涼凪)、校長先生(竹中直人)

飢えたライオンのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①高校の担任が淫行容疑で逮捕された。担任の所持していた動画が出回るが、「瞳」という言葉があったため、生徒の瞳が関係あると思われる。全く別人なのだが、デマだけがどんどん先行し、収拾がつかなくなった。 ②瞳の個人情報がさらされ、瞳はいやがらせに苦しんで自殺。瞳の死後マスコミが勝手に話を作り、それに沿って取材がなされた。

【起】- 飢えたライオンのあらすじ1

飢えたライオンのシーン1 12月上旬。

城西学園高等学校の朝。
高校2年生の杉本瞳はその日、少しだけ朝の点呼に遅れました。
担任の先生に訊かれ、「人身事故です」と答えます。

担任は点呼を続けますが、他の教諭に呼び出されました。
担任はやがて訪れた刑事2人に連行され、それを見た生徒たちは騒然とします。

担任は、淫行容疑と児童ポルノ違反で逮捕されたのでした。
瞳たちのクラスは、大騒ぎとなります。


放課後。
女子友だち、美咲、七海、萌らとともに、女子トイレで身だしなみを整える瞳は、なぜバスケ部を辞めたのか訊かれます。
バスケ部を辞めた直接の原因は、母親に「受験に専念しろ」と言われたからでした。
女友だちに彼氏と付き合うからかと訊かれて、瞳は否定します。
しかしその後、ヒロキとランドでデートしました。(ディズニーランド)

交際して3か月になる瞳は、ヒロキとのデートが楽しいころです。
クリスマスが楽しみだと言って、その日は別れました。

瞳の家は、母子家庭でした。母は離婚し、瞳と明日香は母と集合住宅の一室で暮らしています。
娘2人を抱えて母親は仕事で忙しく、そのため、夕飯は冷凍チャーハンであることがよくありました。
帰宅した瞳は、妹の明日香に話をします。
その日の話題はやはり、担任が逮捕されたというものでした。
明日香も驚いて、瞳の話に聞き入ります。


翌日。
放課後にヒロキとデートした瞳は、DVDのレンタルショップへ行きました。
瞳はどの映画を見たいかという話をしていますが、ヒロキがふざけて瞳を、アダルトのDVDコーナーへ連れ込みます。
2人で見ていると、そこでヒロキが先輩の西島、東川という男性と会いました。

西島と東川はアダルトコーナーで、JKものを見ていました。
ヒロキは瞳を先にコーナーから出して、西島と話をします。
ヒロキは西島に、頭が上がらないようでした。
「もうやったのか」とからかわれたヒロキは、適当にことばを濁します。


翌日。
担任の先生の動画が、流出したという噂が、学校で広まっていました。
担任と関係を持った少女が「先生、撮ってるの? やだー、濡れちゃう」と発言しているのが、動画ではっきりと聞き取れます。
それだけではなく、少女は「ひとみ」と呼ばれていました。

このことから、瞳は同級生たちに「担任の相手ではないか」という噂を立てられます。
瞳は否定しますし、動画に映っているらしき映像は、瞳とはまるで違います。
しかし噂だけが先行して、どんどん広まってしまいます…。


放課後。
瞳は制服のまま、ヒロキとラブホテルに行きました。
ヒロキはスマホで、シャワーを浴びるために洗面所で服を脱ごうとする瞳を、撮影しようとします。
ヒロキは瞳と「下着がチェック柄でおそろい」と言い、録画をし続けました。
行為を撮影しようとしますが、スマホは倒れて天井しか映せていませんでした。

【承】- 飢えたライオンのあらすじ2

飢えたライオンのシーン2 学校帰り。
瞳が女子友だちといると、車に乗った西島が話しかけてきました。
ヒロキの先輩ということで、瞳は邪険にしませんでした。
また女子友だちも、あとで西島たちを紹介してくれと瞳に言います。

帰宅した瞳は、妹の明日香に動画の真偽を訊かれ、否定しました。
明日香の学校でも、瞳のデマだけが先行しているようです。
「ほんと迷惑なんですけど」と瞳は嫌そうに否定するのですが、デマはどんどん広がりました。


ヒロキと映画を見に行った瞳は、「なんか言うことない?」と問いただされます。
ヒロキまでもが疑っていると知って、瞳は傷つきました。
「どうみても私じゃないじゃん。信じらんない。私のなに見てたの?」
瞳はヒロキにたてつきます。

険悪になった帰り路、西島と東川が車で通りかかり、話しかけました。
西島が送ろうと、話しかけてきます。
瞳は断りますが、ヒロキが「送ってもらえよ」と言ったことで、瞳は西島たちの車に乗ります。
車中、瞳はヒロキの話を西島と東川にしました。
西島たちは相談に親身になって答え、瞳をもちあげます。


デマがどんどん広がるにつれ、瞳は居心地が悪くなります。
女友だちも信じてくれていますが、孤独を感じた瞳は、授業をさぼってバスケのボールを、シュートして時間をつぶします。
ヒロキにはデートを断られ、靴箱にはコンドームのいたずらがあります。


西島と東川の乗る車が、外で待っていました。
一度乗ったこともあるので、瞳も油断しています。

瞳には非通知で、たくさんの電話がかかってくるようになっていました。
それを聞いた西島は、どこかに電話番号がさらされているのではないかと言います。
恋人のヒロキには電話をかけても無視されて、あてになりません。
いっぽう、ヒロキの先輩の西島たちは「いつでも相談に乗るから」と言ってくれました。
瞳はうれしくて、ありがたいと思います。


早く帰宅した母・裕子が瞳に、噂の真偽をたずねました。否定した瞳は怒ります。
「私のほうがたいへんなんだから」と怒り、瞳は部屋にこもりました。
その日、問題の動画を瞳は見てみますが、やはり自分とは似ても似つかぬものだと思います。

同級生に会いたくない瞳は、登校しても教室へ行かず、屋上へ行きかけました。
けっきょく校門を出て外へ行きますが、見知らぬ大人の男性から「杉本瞳さんですよね」とフルネームで呼ばれ、恐ろしくて走って逃げます。


知らない相手にまで名前が知られているという怖い体験をした瞳は、学校へ行きたくなくなります。
女子友だちが、迎えにくるようになりました。
それでもまだ瞳は、母・裕子に「大丈夫だよ」と強がります。

【転】- 飢えたライオンのあらすじ3

飢えたライオンのシーン3 女子の間でも、瞳はいじめられるようになります。
トイレの個室に入っていると、録音されているような音が聞こえ、瞳は怒りました。
机にも、中座した時に油性マジックで落書きがされており、瞳は黙って消します。


クラスの男子生徒たちも、からかいの対象として瞳を見るようになりました。
数学の授業中、瞳が黒板に板書していると「濡れちゃう~」と誰かがからかいます。
瞳はチョークの音を立てて、抗議しました。

校長室に呼ばれた瞳は、「私のほうがむしろ被害者なんです」と決然と言います。
しかし学校の先生たちは、問題がおおごとになるのを避けようとしました。
騒ぎがおさまるまで、学校をやすんだほうがいいと、瞳に言います。

授業中にそうして呼び出された瞳は、早退することになりました。
荷物をまとめていた瞳は、私物にピンクローターが入っているのを見つけましたが、そのまま持ち帰ります。
横の席の男子生徒が、大喜びしていました。
放課後、瞳はヒロキに電話してみますが、やはりヒロキは電話に出ません。
ゲームセンターに立ち寄り、時間をつぶしてから、瞳は帰宅します。


その日、瞳の家ではクリスマスパーティーを開きます。
母が交際している相手・近藤を呼び、みんなで乾杯します。
パーティーの最中、ピザが大量に届きました。
母は近藤が注文してくれたのかと思いましたが、そうではなく、瞳をからかうための何者かの嫌がらせだと妹・明日香が気づきます。
それがもとで姉妹が喧嘩を始め、近藤がとりなします。
母親がたしなめますが、瞳は「こんな時だけ、母親ぶらないでよ」ときつい言葉をかけ、場が気まずくなりました。

部屋にこもった瞳は、ヒロキへ電話をしますが、ヒロキは出ません。
西島へ電話してみると、出ました。
瞳は、西島、東川と会います。

ヒロキが瞳の友だちと会っていた…ということを、西島は瞳に言いました。
西島たちは「ヒロキのことなんか忘れて、パーッとしよう」と言い、綺麗、スタイルがいい、と瞳を褒めます。
そして後部座席で瞳を触り、そのまま押し倒しました。
西島と東川、両者に瞳はレイプされます。

西島と東川が途中で交代した際に、ドンチャンさわぎの車がすぐそばに停車しました。
トナカイやサンタの着ぐるみを着た若者たちが、車から降ります。
すぐそばなので覗き込めば気づくかもしれないのですが、若者たちは騒ぐのに夢中で、隣の車でレイプが起きていることに気づきませんでした。
車はそのまま立ち去ります。

【結】- 飢えたライオンのあらすじ4

飢えたライオンのシーン2 瞳はその後、家の近くまで送られました。
車から降ろされた瞳は、ヒロキが家の前に待っているのを見つけます。
しかし西島は「忘れ物」と言って、下着を抛り出しました。
西島がヒロキに気づき、車に乗れと言います。
ヒロキは下着を瞳に握らせると、車に乗り込んで去りました。

家に戻った瞳は、深夜にシャワーを浴びながら泣きます。


翌朝。
母は慌ただしく出勤していきました。
妹の明日香は前の夜に、瞳が出かけていたことを知っていました。
「昨日の夜、どこ行ってたの?」と聞いた明日香は、瞳が夜遊びをしていたのだと思っています。
「ほんっと不潔」と言い、明日香は出かけていきました。


学校にも家にも居場所がないと思った瞳は、悲しい気持ちになります。
公衆トイレで時間をつぶした瞳は、そのまま駅のホームへいき、ホームへ入ってきた電車に飛び込みました。
瞳は、亡くなります。
12月下旬のことでした。


終業式(12月26日)。
校長先生が全校集会で、瞳の死を告げます。
校長先生は「どんなことがあろうが、自ら命を絶ってはならない。まずは他人に相談しろ。大人はちゃんと対応してくれる」と、まったくあてにならないことを言います。

瞳のクラスでは女性教諭が「マスコミの取材には応じるな」と注意していました。


そのマスコミはというと、彼らの間では勝手にストーリーができあがっています。
担任が淫行容疑で逮捕され、生徒だった瞳も、人気があったのに動画が流出したことで自殺した…というふうに、勝手にストーリーができあがっています。
瞳はツイッターをしていましたが、死んでからフォロワー数が激増しているそうです。
瞳の友だちは、もう代わりの女子生徒を友だちに加えて、4人で行動していました。

マスコミは近所の人たちに取材をしますが、すでにストーリーが作られており、そのストーリーに沿う形で取材がなされます。
「片親だから」「男の人が出入りしていた」と瞳の母親は、母親失格のように取材されます。
不登校だった女子生徒が瞳の死を知り、思うところがあって福岡から事故現場まで父親と献花に来ていました。
マスコミは喜んで取材し、大きく取り上げます。
バスケ部時代の瞳は、後輩思いだったと、どんどん話が膨らみました。

ワードショーや雑誌でさんざん話が作られ、拡がります。
母や妹は取材攻勢に疲れ、対応にも無言になりました。
瞳の動画が特殊なルートで出回っているという噂が流れます。


…月日が経過して、バレンタインデーのころ。
クラスでは、すでになにごともなかったかのように、いちにちが始まります。
母と妹は、集合住宅から引っ越していました。無人になった部屋が、映し出されます。

未成年の少年3人が逮捕されたというニュースが、小さく報じられます。
それは、瞳をレイプした西島と東川、そして、瞳の情報をネットに書き込んだヒロキらしいのですが、いずれも未成年なので名前は出ません。
しかもニュースはすぐに終わり、アイドルグループのニュースに負けていました。

ラブホテルのシーンを撮影していた、ヒロキと瞳が映されます。
「ハーイ、ハット―!」という声がかかると、瞳はこちら(ニコンのカメラ)のほうを凝視しました。

みんなの感想

ライターの感想

相変わらず容赦のない作品。見ていて本当につらい。そして監督は本当に、この手の話を作る&伝えるのが上手だと思う。
チャーハンで伝えるのは映画『子宮にしずめる』でもだったなあ。
瞳が自殺するまででも相当つらいのだが、映画はそこで終わらない。
瞳の死後も執拗に、今度はマスコミの残酷さを伝えてくる。
本当にこういうのありそうで、つらいし、怖い。

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