映画:7BOX [セブンボックス]

「7BOX [セブンボックス]」のネタバレあらすじと結末

7BOX[セブンボックス]の紹介:あまり日本では見る機会のない、パラグアイ製作の作品です。南米独特のラテンで雑多でカオスな空気の漂う広大な敷地の市場で、「荷物運び屋」をしている青年が一攫千金を目指して奮闘するものの、思わぬ事件に巻き込まれてしまうという内容です。凝った作りと「荷物運び屋同士の決闘」という、これもなかなか見られないシチュエーションが見どころです。

あらすじ動画

7BOX [セブンボックス]の主な出演者

ビクトル(セルソ・フランコ)、ネルソン(ビクトル・ソーサ)、リズ(ラリ・ゴンザレス)、ルイス(ニコ・ガルシア)

7BOX [セブンボックス]のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- 7BOX [セブンボックス]のあらすじ1

7BOX [セブンボックス]のシーン1 時は2004年、パラグアイのメルカド・クワトロの町。生鮮品から電化製品まで、見渡す限り雑多な商品を売る店舗が広がる市場街で、荷物の運び屋をしている青年・ビクトル。狭い通りで車の通行が困難な市場なので、荷台に荷物を乗せて運ぶ仕事が成り立っていると言えます。ビクトルは、姉のタマラが持っていた録画機能付き携帯が欲しくなりますが、売ってもいいけど60万だと言われ、とても手が出ない高価な品でした。
知り合いのいる携帯屋で色んな機種を眺めるビクトルに、仕事の依頼が入ります。言われるまま市場の肉屋へ行き、そこに勤めるグスという男を呼び出します。グスはビクトルに、7つの箱を預けます。どこへ運ぶかは追って指示する、とりあえずどこか遠くへ持って行けと。携帯を持っていないビクトルに、店の男の携帯を渡し、とにかくお前はこの箱を守れと言われます。金は最後に払うと言うグスに、前金で欲しいと粘るビクトル。グスは100ドル札を半分に千切って渡し、無事に戻ってきたらもう半分をやると言うのでした。

【承】- 7BOX [セブンボックス]のあらすじ2

7BOX [セブンボックス]のシーン2 ビクトルが箱を持って立ち去ったあと、肉屋にダリルと言う男がやってきます。ダリルは知り合いのネルソンという運び屋に箱を預けるつもりでしたが、ネルソンが時間に遅れたため、グスがビクトルに渡してしまったのでした。それを聞いたビクトルは激怒し、知らない奴にあの箱は預けられない、すぐに取り返せと遅れて来たネルソンに指示を出します。
ビクトルは、何かと絡んでくる知り合いのリズという娘と共に箱を運びますが、リズが気を利かしてネルソンの追跡をかわしてくれたり、意外と役に立ってくれます。しかしここで、引ったくりが箱をひとつ持ってにげ去って行きます。必死に追いかけたビクトルですが、見失ってしまいます。このあと警察に箱を調べられそうになったりしますが、なんとか切り抜けるのでした。

【転】- 7BOX [セブンボックス]のあらすじ3

7BOX [セブンボックス]のシーン3 ここでビクトルは箱の中身が気になり、裏手で密かに箱のひとつを開けてみます。すると中身はなんと、氷づけにされた女性の生首でした。ビクトルは思わず、箱を置いて逃げ出してしまいます。しかしグスから電話が入り、店の近くまで持って来いと指示を受け、金のためにビクトルは箱を運ぶことにします。箱を置いてきた場所に戻ろうとすると、市場で火災が発生、非常線が張られ箱にたどり着けなくなってしまいます。ビクトルは悩んだ末に、似たような箱を集めて荷台に乗せ、肉屋へ向います。
その頃肉屋にはルイスという男が現れ、ダリルと言い合いになります。実はこの2人は誘拐犯で、女性を誘拐し多額の身代金をせしめたのはいいものの、監禁していた女性が逃げ出そうとしてケガをし、出血多量で死んでしまい。どうしようかと考えていたのです。ルイスは警察の取調べがある前に「身代金を7つに分けて箱に入れろ」とダリルに指示したつもりが、ダリルは「死体を7つにわけて」と勘違いしてしまったのです。それでご丁寧に死んだ女性の体を頭や胴体や手足など「7つに分けて」、箱に氷付けにしていたのでした。
やってしまったものはしょうがない、とにかく早く箱を取り戻せとルイスはダリルに命じます。ネルソンはダリルから指示を受け、ガラの悪い「運び屋仲間」を招集。「箱を持ってる奴の、命を奪ってもいい、箱を取り戻せ。金は払う」と、拳銃まで所持している仲間と共にビクトルを探しに行きます。

【結】- 7BOX [セブンボックス]のあらすじ4

7BOX [セブンボックス]のシーン2 ビクトルは火災のせいで箱を取りにいけず呆然としていましたが、実はリズがその前に、箱を載せた荷台ごと別の場所に移してくれていました。リズと共に箱を持って、肉屋へと向おうとするビクトル。そこへネルソンたちが現れ、駐車場に追い詰められますが、ちょうど発進しようとしていた軽トラックの荷台に乗り込んで難を逃れます。
ダリルに連絡を取ったビクトルは、ホルヘという人物が経営する店へ行くよう指示されます。ホルヘは誘拐された女性の夫で、ダリルとルイスと共謀し、妻の父親から身代金を奪い取る計画を立てたのですが、妻が死亡したことは知らされていませんでした。ダリルとルイスはそれがバレる前に金を山分けしてしまおうと、ホルヘの店に行くことにしたのです。
ホルヘの店へ向ったビクトルですが、そこへネルソンが現れます。駐車場での銃撃を知った警察も追って来ますが、ネルソンは逆上し、ビクトルを人質にとって警察に歯向かいます。しかし警官の撃った弾が、ネルソンの頭を貫きます。その頃ホルヘは邪魔者となったルイスを始末し、金を持って1人で逃走していました。
散々な一夜を過ごしたビクトルは、病室で目を覚まします。横にはずっと付き添ってくれたリズが、ぐっすりと寝ています。病室のTVでは、昨夜ビクトルがネルソンに捕まり、ネルソンが銃撃された様子を動画撮影したものがニュース映像として流れていました。TVに映った自分の姿を見て、何かヒーローになったような気がしたビクトルでした。

みんなの感想

ライターの感想

珍しや、パラグアイ産の映画で、お国事情がわからないと、ちょっと「ん?」と思うようなところもありますが、映画全体を覆うアツいバイタリティのようなものは十二分に感じ取ることが出来ます。市場で活躍する「荷物運び屋」なんて、この地独特の商売でしょうしね!
で、主人公を追う運び屋さんたちのガラの悪いこと悪いこと、ビクトルのライバルとして登場し、「好敵手」から「殺す側」になっていくネルソンの仲間なんて、チンピラ以上ヤクザ以下のワルっぷり。若い女子の運び屋なんて、お金のためとはいえ、駐車場の警備さんを平気で刺し殺しちゃいますからね、びっくり!
実はこの作品、幾つかのストーリーが同時進行し錯綜する構成になっているのですが、文章で書くと少しわかりにくくややこしくなってしまうので、あらすじではメインとなるビクトルの行動に絞って紹介しました。荷物を運ぶビクトルのストーリー、計画通りに行かず揉める誘拐犯チームのストーリーが、交互に描かれる形になってます。この他に、職場の同僚であるビクトルの姉とグスの妊娠した女房のサブストーリーがあり、グスの奥さんは出産まですることになります。
また、ビクトルの姉に気がある韓国料理屋のイケメンな息子と姉の「つかず離れず」な関係や、ビクトルのなじみの携帯屋に勤めるギャルに、妻帯者のくせに惚れてる警官のエピソード(この警官が最後にネルソンを銃撃します)なども描かれ、なかなか凝った構成だと言えます。
ビクトルが台車で荷物を運ぶ描写も、荷台の先頭からビクトルを撮る視点や、市場全体を俯瞰する視点など色々と手を変え品を変えという感じで変化を持たせており、監督さんなかなかアイデアマンだね!と感心することしきりです。
さすがに登場人物の多さなどは、この手の低予算映画の枠内で仕切りきるには「定員オーバー」気味なボリュームの構成とも言えますが、その意気やよし!というところでありましょう。憎まれ口を叩きつつ、なんだかんだ役立ち頑張るビクトルの彼女・リズが可愛かったですね。でもさすがに若い女子が凍り漬けの死体を見たら、警察呼ぶとかすると思うんだけどなあ・・・これも「お国柄」かしら??

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