「[Focus]」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

サスペンス映画

『g@me.』の井坂聡の長編映画デビュー作、主演は浅野忠信、共演は白井晃。オタク気質の無線マニアを面白おかしく密着しようとしたテレビクルー。しかし偶然、無線にヤクザのやりとりを受信してしまい、事態は思いもよらぬ展開へ転がってゆく。1996年劇場公開作品。73分。

あらすじ動画

[Focus]の主な出演者

金村:浅野忠信 岩井:白井晃 中山容子:海野けい子 カメラマン:佐野哲郎 バスの中の中年男:鈴木一功 中学生:高田端紀

[Focus]のネタバレあらすじ

【起】– [Focus]のあらすじ1

[Focus]のシーン1

画像引用元:YouTube / [Focus]トレーラー映像

とある公園、入り口でテレビクルーがリハーサルを行っている。

中年の何かと五月蠅く神経質で高圧的なディレクター、岩井。

働きものだが、何かと気の強さが出るアシスタント、中山容子。

そして長年、テレビカメラマンをしている佐野。

岩井が企画したドキュメンタリーに、彼は自信満々で収録をはじめようとしていた。

当時の流行り「オタク文化」についてであった。

容子にカメラ前のリハーサルをさせる。カメラ写りがよくないと岩井は

「容子、お前、化粧のり悪すぎるぞ、最近、セックスしてるのか?」

とセクハラ発言をぶつける。最低、とあからさまに顔を歪める容子。それを静かに撮る佐野。

すると今回の密着ターゲットである金村が恐る恐るやってくる。彼は生粋の盗聴マニア、岩井にとってはいかようにも料理しやすい、内気で言葉少なげな若い青年、金村であった。

見た目もか細く、飾りげないダサい格好、分厚いメガネ、手には無線機器と世の中の人々がイメージした通りの「オタク」であった。

岩井は警戒心が強い金村をまずは公園のベンチに誘導した、金村はテレビに出ること自体まずあまり意欲的ではなかった。岩井の「ほんのちょっと…ね!いいでしょ!」の言葉に押されるように仕方なく付き合ったような感じであった。

金村もはじめは自分の顔はモザイクを掛け、家から無線器具を軽く紹介するだけと言われていたのに、岩井は誘導尋問気味に、金村の普段の生活がどれだけ暗く、世の中との関わりがないかを会話から導き出す。金村は次第に嫌がるようになる、容子も聞いていて気分が悪い、そしてそれを静かに映し出す佐野。

「じゃ、いいや。金村くん、悪いんだけど撮れ高全然足りないなら、良かったらさあ、家に行って無線を傍受する?機械とか見せてよ。消防無線とか、警察無線とか、その他もろもろ聞けるんでしょ?」

矢継ぎ早に畳みかけるように岩井は、金村の家に突撃しようとしていた。

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