「RUN/ラン」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

サスペンス映画

RUN/ランの紹介:2020年製作のアメリカ映画。『search/サーチ』のアニーシュ・チャガンティ監督が、ヒッチコック作品のスタイルに新鮮な視点と独特なひねりを加えて作り上げたサイコスリラー。歪んだ愛情ゆえに狂気をまとう母親から頭脳を駆使し車いすで逃げる娘を描く。主人公である娘役にオーディションで抜擢された新人女優キーラ・アレンを起用し、母親役をドラマシリーズ「アメリカン・ホラー・ストーリー」のサラ・ポールソンが務める。

あらすじ動画

RUN/ランの主な出演者

ダイアン・シャーマン: サラ・ポールソン クロエ・シャーマン: キーラ・アレン(英語版) トム: パット・ヒーリー カミー看護師: セーラ・ソーン

RUN/ランのネタバレあらすじ

【起】– RUN/ランのあらすじ1

RUN/ランのシーン1

画像引用元:YouTube / RUN/ラントレーラー映像

手術台を囲む医療スタッフの姿が映し出されます。彼らは低体重児で生まれた赤ん坊の蘇生措置をしていました。別の病室では赤ん坊の母親であるダイアン・シャーマンが両手の指を固く組み合わせ、「どうかあの子を助けて」と祈っています。

男性看護師に車椅子で連れて行かれたダイアンは、保育器のなかで眠っている小さな赤ん坊を覗き込んで、嬉し涙を流しました。「生きられるのね」と言いながら、保育器に手を当てます…。

“不整脈…心臓内の電気に異常が生じ、脈が乱れる病。

血色素症…鉄が過剰蓄積され、発疹や嘔吐(おうと)症状を現す。

ぜんそく…気道の炎症により呼吸困難を引き起こす。

糖尿病…膵臓(すいぞう)の機能障害により血糖値が上昇する。

麻痺(まひ)…筋肉機能の不全により、体を動かせなくなる。”

(最後の項目の「動かせなくなる」という単語のひとつ「RUN」がそのまま画面上に残り、映画のタイトルとなります)

2020年2月。アメリカ・ワシントン州パスコ。

ホームスクールの保護者会では、子どもが大学に進学して親元から巣立つことを寂しがる母親たちが、互いの胸の裡を告白していました。シェリルという母親は、自分が言わないと歯磨きすらしないと子どものことを心配していました。毎年この時期では巣立つ子どもを思って母が嘆くのが常らしく、先生はティッシュペーパーの箱をすかさずシェリルに渡します。シェリルは箱を後ろの席に回しました。母親たちはみんな涙を浮かべています。

ダイアンも質問を受けますが、娘のクロエが大学に進むことを「嬉しく思う」と答えました。強がらなくていいと先生に言われますが、ダイアンは「私は17年娘につきっきりで、旅行もデートもしていない」と言い、娘が大学に進んで手が離れたら嬉しいと話します。心配することなどひとつもないと答えました。

朝6時45分に目覚まし時計が鳴ると、娘のクロエはベッドから起き出します。

ダイアンの娘・クロエは不整脈、血色素症、ぜんそく、糖尿病、下半身の麻痺の持病を抱えていました。朝起きると車椅子に乗るとトイレへ移動して痰を吐き出し、身体にできた発疹にクリームを塗り、服用薬をのんで1階まで車いす用の昇降機に乗って降ります。運動はご法度で、息が切れるようなことをすると吸入器が必要でした。毎朝血糖値を測ってインスリン注射を打ちます。助けの手が必要なクロエのサポートをしているのは、母親のダイアンです。

クロエは朝食をとると時間割を決めて、きちんと自宅学習をしています。夕方に郵便配達の車がやってくると、クロエはそわそわして郵便物を取りに行きました。クロエは希望しているワシントン大学からの合否結果を待っているのです。ダイアンは「通知が来たら封を切らずに渡すから」と言いますが、クロエはやきもきしていました。

夕食後は、好きな時間を過ごします。クロエはYoutubeで大学関連の動画を見たり、寮生活の秘訣などを見たりして、過ごします。またクロエは自分が動けないこともあってか工作が好きで、はんだごてで機械を自作するのも趣味です。

夜、クロエが薬を服用して眠ると、母・ダイアンはワイン片手に昔のクロエとの思い出のビデオを見て過ごします。

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